今日は「書道の日・習字の日」だそうですよ。
小学校の頃、左利きを直すために
最初は硬筆を習いに行かされて
そのまま習字(書道)にも通ったなぁ。。。
あの頃の私の地域での小学生の習い事と言えば
「そろばん」と「習字」が定番でした。
(公文行っている連中が少しいたかな)
どっちも近所だったから
学校の続きみたいで楽しかった思い出しかないなぁ(笑)
学習塾らしい塾に行ったのは高校受験対策で
行き始めた中3が最初で最後だったけど
あれは役に立たたなかったな。。。(苦笑)
悪友とつるんでさぼって悪さしたことしか記憶にない。。。
話が逸れました。。。
結局、習字には行かされたものの
左で書くことは直らなかったのですよねぇ
習字教室にいるときだけ右で無理矢理書いていましたけど
学校でノートとったりするのに
右だと早く書けなくて追いつけないし。。。
でも筆の扱い方は覚えられたし
左で書くにしたってキレイな字の書き方が少しわかったし
それなりに今でも役に立ってますよ。
少し前に覚えるために百人一首を筆ペンで
書きまくったのだけど(まだ覚えられていませんが)
久しぶりに習字を習っていた頃のことを少し思い出しました。
いまでも子供向けの習字教室なんてあるのかな。。。
さてさて
本日は「オリンパスペンFT」のカメラ修理を行っています。
孤高のハーフサイズ一眼レフカメラです。
ハーフサイズ専用のカメラとしては
私の知っている範囲だと唯一の一眼レフではないかと思います。
ペンFシリーズはさらにその構造も
通常の一眼レフとは全く異なる方式で作られているので
あの独特のペンタプリズムの出っ張りのない
妙に巻き戻し側にレンズがオフセットされたデザインとなっています。
(これがまた魅力の一つですが)
機械的に他に例のない構造でさらにハーフ判の一眼レフ
人気が出ないわけがないですよね。
当時もそうですが今でも非常に人気の高いカメラです。
構造的なハイライトはやはりロータリーシャッターでしょうか。。。
パックマンみたいに一部が欠けた形の円盤が
くるんと1回転することで露出します。
その構造上、常にシャッターは瞬間的に全開なので
全速でフラッシュシンクロすることができます。
つまり1/500でシンクロできるわけですね。
お預仮している「ペンFT」はちょっとレアなブラックボディです。
FTにだけ設定があったのですよね。
なかなか現物を見ることは少ないです。
その上、非常に外観もキレイな個体です。
ひととおり動作はしてはいるのですが
巻上に妙な引っかかりがある状態です。
一緒にF.Zuiko Auto-S 38mmF1.8 レンズも装着した状態で
お預かりしているのですがこちらも絞りに油シミがあり
絞り羽根の動きも緩慢です。
ボディと併せて整備清掃一式を行います。
写真は整備が一通り完了した後のものです。
うーん、やっぱりかっこいいですね。
巻上の引っかかりはシャッターを切った際の
巻上ロック解除がうまくいっていないことが原因でした。
もう少し詳しく書くとロック機構の一部部品が変形しており
ロック解除しても少し引っかかってしまっている状態でした。
もちろん変形を修正し現在は症状も出ていません。
他、シャッタユニット、ミラー駆動部等
ペンF系は定番トラブルの起こる箇所は決まっているので
そのあたりの予防も兼ねて一通りの整備をしています。
FTで毎回問題となるハーフミラーは
今回は交換しなくてもよいかと思っていたのですが
ファインダー清掃を行いメインのプリズムや小プリズム、
拡大用のレンズ等がキレイになると
妙にハーフミラーの劣化が目立ってきたことと
お預かり時にはあまり気にならなかった
スクリーンにもともとある引っ掻き傷も目立つようになってきたので
スクリーンとハーフミラーも中古良品と交換しました。
おかげでファインダーは非常にクリアになりました。
露出計は元々かなり良い精度が出ていたのですが
ハーフミラーとスクリーンがクリアになった関係で
少しずれてしまったのでさらに精度が出るように調整しています。
元々キレイな外観に負けない中身になったと思います。
レンズの清掃及び絞り羽根清掃も行いこちらもクリアになりました。
絞り羽根の動きが粘っていたのは油のせいもありますが
絞り羽根を抑えているプレートに変形があり
そのせいで特に戻り時の動きが緩慢になっていたようでした。
もちろんこちらも修正して現在は非常にスムーズに動作しています。
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