日別アーカイブ: 2020年11月21日

ミノルタSR-Tスーパーのカメラ修理

今日は「かきフライの日」だそうですよ。
これからまさにマガキのシーズンですし
熱々のかきフライは本当に美味しいですよねぇ
これから冬の間はマガキが旬を迎え
春から夏にはイワガキが旬を迎えるので
かきフライ自体は比較的一年中、食べることができますが
広島育ち・瀬戸内育ちの私としては
これからのマガキのシーズンがやはりかきフライも旬だと思います!
まぁ寒くなってきて熱々が美味しくなってきますし。。。
フライだけではなくて殻付きの焼きガキとかが
やはり王道ですよねぇ。。。
かきフライなら苦みの効いたビールだけど
焼きガキとか酢ガキならやはり日本酒ですよねぇ~
「そこは白ワインでは?」という意見もあると思いますが
白ワインも昔いろいろ試したのですが
意外と口の中に「魚介類特有の生臭さ」が残るのですよねぇ
その点、日本酒は少しの量でもキレイに生臭さが洗い流されます。
牡蠣だけではなくやはり日本の魚介類には日本酒が最強に合うと思います。
お酒も魚(牡蠣)もそれぞれ単独で
いただくより何倍も美味しくなりますものね
(あくまで個人的主観です)
そろそろここ数年、毎年恒例の広島産牡蠣(殻つき・お取り寄せ)を
注文しておかなければ。。。

さてさて

本日は「ミノルタSR-Tスーパー」のカメラ修理を行っております。
1973年発売で、それまで超ロングセラーで大ヒットとなった
「SR-T101」のヴァージョンアップ版です。
スーパーが発売されたタイミングでSR-T101は
小変更を行い継続して併売されているので
「後継機」というわけではないのですよね。
その後、SR-TスーパーはSR505に
SR-T101はSR101にモデルチェンジされ
SRシリーズは終焉を迎えます。
SR-TスーパーでSR-T101に比べて変更された部分は
まずファインダー内で絞り値が確認できるようになりました。
これはレンズの刻印をマウント上部の窓から直読するタイプです。
そのため。。。というのもあると思いますが
ペンタ部のデザインもスーパーでは大きく変更されています。
次にファインダースクリーンはスプリット/マイクロプリズムに変更されました
(101はマイクロプリズム)
さらにペンタ部のアクセサリーシューには
接点が追加されホットシューとなりました。
機能的な変更点は以上です。
つまり基本的なスペックは101と変わりません。
中身を見ればいろいろ細かい変更は
毎年のように行われているのですが
基本的なスペックや構造は「SR-T101」以降
「SR505/101」まで違いほぼありません。
でもSR-Tスーパーや505の
「ファインダー内で絞り値が確認できる」はやはり便利ですね。
(ちなみにSSはもともとSR-T101時代から表示あり)

お預かりしているSR-Tスーパーは
ご依頼者様のご自宅で長らく眠っていたものだそうです。
外観から判断するに結構使い込まれた感がありますが
おそらく20年以上は使われていないのではないかと思われます。
一応、シャッターは切れますが
これはSR系のカメラが非常に頑丈に作られているからで
一応動いているだけで本来の動きではありません。
巻上も重いですし、1/1000・1/500の高速シャッタでは
幕が全く開かないまま動作してしまっています。
その状態なので当然、他のSSでも精度は出ていません。
すっかり動きにくくなった身体を必死で動かしている感じがして
とてもいたたまれない気持ちになります。
早く整備して必要最小限の力で
軽く動けるようにしてあげましょう

SRーT系はメインのプリズムに子プリズムが
いくつか接着されておりそれでCdSや
絞り直読システムを光を取り込んだり反射させています。
この子プリズムが接着の劣化で外れかかっているものを
最近よく見かけます。今回もCdS用プリズムが
ほぼ外れてしまっていたのでバルサムで再接着します。
露出計は比較的元気に動いていますが
今回は1.5V仕様で再調整を行います。
その前にここからさらに分解を進めて
シャッター幕軸、ミラー駆動部、SS調速カム
巻上機構部等々、汚れや油切れで動きにくくなっている部分を
洗浄・清掃し注油を行います。
整備が終わるころには見違えるような動き・感触になると思います。
ご依頼者様には本来のSR-Tスーパーの姿と状態で
撮影を楽しんでいただきたいと思います。

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