ミノルタSR505のカメラ修理

今日は「山の日」で祝日ですが。。。
「焼き鳥の日」でもあるのですよ!
夏の暑い日でも焼き鳥は美味しいですよねぇ
もちろんキンキンに冷えたビールが必須ですが。。。(笑)
基本的にはたれより塩で味付けされたものが好きで
特に皮が大好きです。カリカリになっているとさらに好きです!
もちろん、正肉(もも・むね)、ハラミ、ボンジリ
ネギマ、ナンコツ、ハツ、ズリ、レバー。。。
どの部位も押しくて苦手なものはありません
まぁこれが本当にビールに合うのですよねぇ
ちなみに明日11日(火)から当店もお盆休みで
15日(土)までお休みをいただきます。
ご迷惑をおかけいたしますが
休み中どこかで焼き鳥も食べに行ってこようと思います。
あまり集団のお客さんがいなさそうな
ちょっと高級なお店でも行ってみようかな。。。(苦笑)
売上。。。というか回収があまりよろしくないので
閉めている場合でもないのですが
この時期は開けていても変わらないですしねぇ。。。

さてさて

本日は「ミノルタSR505」のカメラ修理を行っています。
1975年発売のカメラです。
1973年には「X-1」、1974年には「XE」が発売され
ミノルタとしてもSRシリーズから
Xシリーズへ大きく舵を切る時期のカメラです。
このSR505が最後のSRシリーズのカメラとなり
最後のミノルタ機械制御シャッター機ともなるわけです。
基本構造は大ヒット&ロングセラーであった
SR-T101とほぼ同様ですが
ポジション的には「SR-Tスーパー」の後継という位置づけになります。
同時に「SR101」も発売されており
こちらが「SR-T101」の後継機というポジションです。
SR-Tスーパーからの変更点はフィルムシグナルの追加と
XE同様の背面メモホルダーが追加されました。

基本構造がSR-T101ですから
同じように非常に頑丈なカメラです。
シャッターまで動かなくなることはそれほどありません。
でもいつも書きますが
さすがに40年以上経過しているカメラなので経年劣化は
あって当たり前です。
シャッターが動作しているといっても
痛くて動きにくい関節をやっとの思いでうごかして歩いている
おじいさんのような状態だと思ってください。
決して見た目ほど良い状態ではないはずです。
お預かりしているSR505もシャッターの動作はしているものの
先幕と後幕のバランスは崩れていて高速での精度は全く出ていません
後幕が特に動きにくそうで明らかに幕速が遅い状態です。
場合によってはミラーアップしたままになるのではと思われます。
外観は非常にキレイなので大切に使われていた個体だと思われます。
プリズム・ファインダー内はモルト屑の混入や
多少のカビはありますが清掃で普通に対処すればキレイになりそうです。
ちょっと心配なのが露出計で
動作はしているのですがLV15とLV12の値が本来3段異なるはずなのに
1.5段分ほどしか指針が変化しません。
この症状、SR-T系に割とよくある症状で
CdS周りのハンダ付けの劣化が原因の場合が5割
CdS自体の劣化が原因の場合が4割
まれにある底面の可変抵抗の劣化が原因の場合が1割といった感じです。

精悍な黒のSR505、かっこ良いですね。
先にシャッターや巻上周り、ミラー駆動部の整備を行い
再組立てした応対での写真です。
露出計精度不良の原因はどうやらハンダ付け劣化が原因のようです。
CdS周りのハンダ付けをすべてキレイに除去し
ハンダ付けをやり直したところ明らかに状態が好転しました
あとは若干の調整で何とかなりそうです。
高速シャッターの精度や巻上の感触も明らかに良くなりました。
やはりSR系もX系に負けず操作感が良いのは
ミノルタらしいと言えると思います。
実は今回のご依頼者様からはXEも同時にお預かりしています。
SRシリーズからXシリーズへの移り変わり
当時はどんな風に感じていたのでしょうね
興味深いところです。
その時代、私は生まれてはいますがまだ5~6歳ですからね
さすがに実感としてはわかりません(笑)

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