今日は「ハッピーサンシャインデー」なのだそうです。
ハッピー(8)サンシャイン(30)。。。
ちょっと無理のある語呂合わせですねぇ(笑)
太陽のような明るい笑顔の人のための日で
この日に生まれた人は
笑顔の素敵な人が多いことから生まれた記念日だそうです。
また、明るい笑顔で過ごせばハッピーな気分になれる日とのことです。
明るい笑顔はいいのですが今日もサンシャイン(陽射し)が強烈で
自宅からお店に出てくるだけでも(徒歩5分)
汗びっしょりになってしまいました。。。
そろそろ朝晩だけでも涼しくなっていただけないものでしょうか?
あ、いけんいけん、それでなくても偏屈な爺に
片足突っ込んでるのだから
ネガなこと言ってないで
それこそ明るい笑顔で今日も頑張らなくては!(笑)
。。。ということで「ハッピーサンシャインデー」
アホみたいに笑って過ごしましょー
(暑すぎてなんだか投げやりになってしまっている(汗))
さてさて
仕事はエアコンで体を冷やして落ち着かせてから
じっくり腰を据えてやりますよ~(笑)
一昨日に続いて「ニコマートFTN」のカメラ修理です。
先日のブログでも書いた通りニコマートFTNは
ニコマートシリーズで最も売れたカメラで
現存する台数も他のニコマートに比べても圧倒的に多いです。
そのため当店に修理依頼で入ってくる台数も当然多いわけです。
現存台数が多いため中古で手に入りやすく
以前から書いているようにニコマートFT系は
非常に丈夫なカメラなので中古市場でも人気です。
。。。とはいえさすがに発売から50年経過するカメラです。
かろうじて動いていてもさすがに未整備のままでは
本来を動きではない個体も多いと思われます。
お預かりしているFTNは
シャッターは一見良い動作をしている風ですが
やはり計測してみると後幕の動きが随分悪く
高速シャッタでは特に開きすぎです。
1/1000設定で実際は1/500近い実測です。
シャッター羽根に汚れやスレ跡が結構見受けられるので
羽根清掃でかなり改善するものと思われます。
ニコマートFT系はシャッター関連よりもやはり露出計周りに
トラブルを抱えているものが多いのですが
今回の個体は電池室の蓋がビクとも開きません。
あまり無理をすると舐めてしまって蓋が使えなくなってしまうので
まずは底蓋こと外してから内側から溶剤で
溜まった汚れ等を溶かしていきます。
腐食した当時の水銀電池が入ったままかと思われたのですが
電池室の中にも何もなく端子もキレイなものです。
単純に蓋が固着してしまっているようです。
15分ほど溶剤に付けておいて気合を入れると無事に外れました。
で、実際に電池をセットしてみて
露出計の動きをチェックしてみると
暗い光で絞っている状態なのに指針が振り切ったままになってしまいます。
「あぁぁぁ。。。マイラー抵抗(マウント部の摺動抵抗)が
ダメなパターンかなぁ・・・」と思われましたが
これも軽い清掃で状況は改善し動きも落ち着きました。
ちなみにこのマイラー抵抗はゴシゴシ清掃すると
抵抗体が全て剥がれ落ちてしまい
それこそ露出計指針が振り切ったまま戻ってこなくなります。
(抵抗がゼロになるのだから当然ですね)
取り扱いには非常に神経を使う部分です。
シャッターユニット、マイラー抵抗部、巻上部等を
整備してこれからファインダー部の整備を行いつつ
再組立てしていきます。
ニコマートはニコン機にしてはめずらしく
ファインダー枠周りに内部モルトが多いので
そこの清掃と交換もしっかりやっていきます。
分解を行ってファインダー清掃までくらいなら
やったことある。。。という方なら
わかると思いますが
全て組みなおした後で何回かシャッターを切り
ファインダを除いたら
まだ残っていたモルト屑がスクリーン上に落ちてきていたら
結構な大ショックです(汗)
(FEやOMみたいに下からスクリーンが
外せるタイプなら良いですが。。。)
それもコンデンサレンズとスクリーンの間なんかだと
軽く目まいがします(笑)
なのでこの段階で入念に清掃を行います。
モルト屑が意外なところに入り込んでいる可能性もあるので
清掃できるところはきっちり清掃し
届かないところはブロワーで対応します。
ぱっと見にキレイでもファインダーは拡大してみるので
実際には結構汚れて見えるなんてこともよくあります。
何にしてもフィルムカメラは光学ファインダーが
生命線ですからそこは入念に手を尽くします。
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