今日は8月8日
「パチ(8)パチ(8)」ということで
「そろばんの日」です。
私が子供の頃は小学生は
そろばん塾に通うっていうのが定番中の定番で
私も3年生から小学校卒業まで
家から歩いて3分のそろばん塾に
平日は毎日通っていました。
生徒は近所の見慣れたメンバーなのだけど
学校とはまた違った雰囲気もあり
結構楽しかった覚えしかないなぁ
先生も禿げたおもしろいおっさんだったし(笑
でもそろばん習ったのは今でも役に立っていると思います。
暗算はいまだにそろばんをイメージしますし
そもそもそろばんやってなかったら
暗算なんてめちゃくちゃ不得意だったと思います
結局小学校卒業までに2級まで取れました
1級の検定は一度だけしか受けられなかったな…
今はしらないけど当時は「伝票計算」ってのがあって
あれが苦手だったんですよねぇ、うまく伝票めくれなくて(苦笑)
だいたい、私は本来左利きなのに
そろばんのときは全て右利きと同じようにやって
答えを書く鉛筆も数字だけだからと思って
右でこなしてたんですよ
伝票めくるのは左手で楽なはずだったのに…
しかしながら、あの頃はたいした心配事もなくて
毎日楽しかったなぁ…もう40数年前か…(汗)
さてさて
本日は「ミノルタSRT-101」のカメラ修理を行っています。
1966年に発売されたミノルタ初のTTL開放測光機です。
開放測光を実現するために
交換レンズ群も
絞り値をボディ側に伝える機能が追加された
MCロッコールにモデルチェンジされました
(マウント自体に変更はないので
それまでのオートロッコールも装着は可能)
非常に使いやすく丈夫なカメラで
7年近く生産され続けロングセラーモデルとなりました。
さらにマイナーチェンジ版ともいえる
その後登場したSR-T101改やSR101も
それほど大きな変更もなく発展版ともいえるSR-Tスーパーも
含めると10数年作られたモデルともいえます。
ミノルタの機械制御シャッター機を代表するモデルだと思います。
特にシャッター、巻上周りはタフにできていて
少々のことでは致命的に壊れることはないと思います。
何十年も放置されている個体でも
精度はともかく、とりあえずは動作するものが多いのです。
しかしながら、ただ一途に健気なだけなので
少々動きにくい状態でも
文句ひとつ言わず(まぁ言うわけがないですが)
無理矢理動いているだけ…という状態のものも多いと思われます。
何だかあまりにかわいそうなので
本来の少しの力でスムースに動けるように
整備してあげたいと思わせるカメラです。
お預かりしてるSR-T101もシャッターは
一見元気に動いていますが
やはり油切れの兆候は見え隠れしていて
シャッタスピードの精度はやはり出ていません。
後幕と先幕のバランスもかなり崩れています。
加えて露出計はバッテリーチェックも含めて
全く動きません。
露出計の問題は電池室からの配線が
完全に腐食してしまってことが原因のようです。
電池室は一見キレイそうに見えたのですが
かなり長い間、水銀電池が入れっぱなしだった時期があるらしく
クリーニングペーパーに溶剤を付けて
電池室の内側を拭いてみると
ペーパーが鮮やかに青くなるほど緑青が出ていました。
まだ分解途中ですがこれからさらに分解を進めて
一通りの整備を行っていきます。
画像では少し見えにくいのですが
SR-T系はプリズム前部の緩衝材に
加水分解しない材質のものが使われていて
そのおかげでプリズムの腐食が
めったに起こりません。
後のX系にもこの材質を使っていてくれれば…(苦笑)
その代わりというわけでもないのでしょうが
プリズムに影響はないものの
ファインダー枠周りにはぐるりとモルトが使われていて
これの除去と交換が意外と厄介です。
あとはいつものことですが連動糸の処理には神経を使います。
…とはいえ全体的にはかなり整備性は良いカメラです。
こうしてみると構造的にも
非常に良くできたカメラだというのがよくわかります。
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