ヤシカミニマチックSのカメラ修理

今日は「たまごかけごはんの日」だそうですよ
日付の由来は2005(平成17)年のこの日に
雲南市で「第1回日本たまごかけごはんシンポジウム」が開催されたことと
この時期はたまごの品質が良いと言われており
また美味しい新米が出回る時期でもあることからだそうです。
TKG美味しいですよねぇ~
もともと白米大好きななので大好物です!
ここのところお米は糖質制限の関係もあり
朝だけしか食べないようにしているのですが
ごはんのお供はたいていが野沢菜(本当は広島菜がいいのですが)と
はごろも煮で軽く食べて最後はたまごかけごはんです!
私はシンプルにお醤油だけですが
いろいろな具材を入れる方も多いのですよねぇ…
ちょっと調べてみると…
海苔やネギ、かつお節、ゴマ、納豆、鮭フレーク、
豚肉、キャベツ、チーズ、ごま油、キムチ、塩こんぶ、バター…等々
中には「うーん???」と思うものもありますが
ごま油に海苔とネギなんて合いそうですねぇ…
ちょっと試してみようかな…

さてさて

本日は「ヤシカミニマチックS」のカメラ修理を行っています。
1963年発売のカメラです。
それほどメジャーな機種ではなく私も見かけることはあまりない機種ですが
大ヒットしたヤシカリンクスの派生モデルと言えるカメラです。
リンクスはセレン光電池使用の露出計を搭載する
マニュアルカメラですが
ミニマチックSはもっと簡単に撮影ができるように
考えられたカメラで
シャッターをコパルユニーク・プログラムシャッターに変更し
セレン式露出計と連動したプログラム露出専用機となっています。
通常のプログラム露出時には2枚羽根のシャッターが
絞りを兼ねる方式となります。
コニカC35やオリンパス35DCあたりと同様ですね。
フラッシュ対応の為、SSは1/30固定で絞りを単独で設定することもできますが
この場合のみ、シャッターとは別個の絞り羽根を使用します。
こちらも2枚羽根です。
基本的にプログラムオート露出で使用するカメラなので
セレンがもしダメであればいきなり修理不能です。
お預かりの時に入念に確認したのですが
精度はともかくとしても何とか露出計は作動はしている様子です…
これであれば何とかなるか…ということでお預かりしました。

かなり長い間、仕舞い込まれていたカメラと思われ
セレンは生きているもののその他にいろいろと問題は抱えています。
まずシャッター羽根には粘りが見られ
明らかに動きが鈍いことが目視でもわかります。
レンズにもそれなりにカビが見られます。
加えて最大の難点は
ファインダー距離計二重像がほぼ見えません…
室内で照明等の光源を見ると何とか確認できるという程度で
とても通常のピント合わせが確認できる状態でありません
さらにファインダー全体もかなり曇っています。
これは二重像やブライトフレームをファインダー内に映し出す
ハーフミラーの劣化が原因と思われます。
既にハーフミラー蒸着部がかなり激しくカビ等で曇っています。
そのためブライトフレームや二重像が見えないのですが
これを清掃しようとすると間違いなく
蒸着部は剥がれてしまいハーフミラーが
ただの素通しガラスになってしまいます。
残念ながらもうこのハーフミラーは使用不可な状態です。
キレイなハーフミラーを切り出して移植する方法で
対処していきたいと思います。

ファインダー部の現状は確認しましたが
ハーフミラー移植は後で行うとして
これからシャッターユニットの整備からまずは取り掛かります。
ボディサイズが余裕のある大きさなので
整備性はなかなか良好なカメラです。
鏡胴の塗装色がありがちなシルバーではなく
ちょっとグレーがかった色でなかなか質感も高く良い感じです。
レンズをヤシノン45mmF1.8を搭載します。
レンズのコンディションもそれほど悪くなさそうなので
清掃後は存分に良い写りを楽しむことができそうです。

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