オリンパスペンFTのカメラ修理

今日は毎年お馴染み「時の記念日」なのですが
「ミルクキャラメルの日」でもあるのですね。
1913(大正2)年のこの日に
森永製菓から「森永ミルクキャラメル」が
発売されたことに由来しています。
それまでは1899(明治32)年の創業以来「キヤラメル」とだけ
記載して販売していたのだそうです。
発売当初の森永ミルクキャラメルはバラ売りで
1粒5厘だったそうです。
私が知っているのは今でもある12粒入りの箱入りかな
中に紙で包まれたキャラメルが入っているものですね。
包装の紙は今は昔と違っているみたいですね。
でも外箱のデザインは昔とほぼ同じで懐かしいですねぇ
ミルクキャラメルもそうですが
セイカ食品さんのボンタンアメも今でも
昔と同じデザインで売っていますね。
あ、サイコロキャラメルも北海道限定で
今でもあるのですね。これもよく昔は食べてました。
懐かしいお菓子類を思い出し始めるとキリがないですね。
意外と今でも普通に売っているものも多いのですよね。
また近所の「おかしのまちおか」で
いろいろ買ってきます(食べすぎ注意・笑)

さてさて

本日は「オリンパスペンFT」のカメラ修理を行っています。
ジャンルとしても数の少ない
「ハーフ判一眼レフ」な上に独自の構造で
他に類を見ない唯一の存在ともいえる
「ペンFシリーズ」の一員です。
最初に発売された「ペンF」をベースに
巻上をシングルストロークとし
セルフタイマーを装備
加えて第三反射面にハーフミラーを入れ
その背後にCDSを配置し電池室も追加
露出計内臓としたのが「ペンFT」です。
他、ファインダースクリーンやシンクロ接点も変更され
内部部品もかなり変更を受けています。
オリジナルの「ペンF」登場から3年後の
1966年発売のカメラです。

お預かりしている「ペンFT」はミラーアップしたまま
固着してしまっている状態です。
ペンFシリーズに共通して多くみられるトラブルです。
ミラー駆動部も他の一眼レフでは見られない
独特の構造をしているのですが
汚れや油切れで動きが悪くなると
比較的簡単にミラーアップ関連の
トラブルが起こりやすいと言えると思います。
ミラーボックスを降ろして駆動部の整備を行うことで
もちろん直りますが
未整備の個体だと
このトラブルが起こる可能性は非常に多いと思います。
今回はそれに加えてフィルムカウンターの動きも悪く
50枚以上のカウントで止まってしまうようです。
これは単純にカウンターの動作不良だと思われます。
お預かり時にミラーアップしている状態だったので
詳しくは確認できていなかったのですが
露出計が不動でした。
接点や配線等の不具合で単純に不動のみであれば
まだ良かったのですが
露出計本体及びCDSにかなり劣化や問題を抱えており
露出計はとりあえず動くようになっても
どうにも精度が確保できない状態でした。

画像は整備完了後の状態でのものです。
いろいろとかなり苦労しましたが
CDS、露出計本体は中古良品と交換することで対処しました。
以前に分解歴のある個体で
今回はハーフミラーに問題はありませんでした。
ミラーアップやガバナ関連等のペンF系全般に多いトラブルは
なんとかできるのですが
今回は対処できたとは言え、FTの露出計関連は
今後、修理は難しくなるかもしれません。
ハーフミラーはまだ何とかなるとしても
CDSもペンFTでしか使われない変わったタイプのもので
露出計制御基板内の不具合も多く
このあたりは交換部品の確保が相当難しくなってきています。
とりあえず現段階で当店での基板やCDSの
中古良品の在庫は在庫は既になくなってしまいました。
このあたりの部品の確保も
日に日に難しくなってきており悩みどころとなってきています。
何はともあれ今回のペンFTは露出計も含めて
非常に快調な状態に仕上がりました。
これから最終チェックを行って完成となります。

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