今日は11月9日、「119番の日」だそうです。
乾燥する日も多くなってきて
より一層、火事には気をつけなくてはいけない季節になっていきます。
火事もそうですが個人的には救急の「119番」のイメージが強いですかね。
50数年生きてきて救急車に乗せられたことは3度ありますが
一番直近で唯一、自分で救急車を呼んだのが
頭がいかれて立ち上がれなくなった3年半前です。
処置する時間によって以後の症状に影響が出る
一刻を争う状況の中、電話して5分もかからずに
来てくれてそれから5分もかからずに病院まで連れて行ってくれた
救急隊員の方たちには本当に感謝しかありません。
おかげさまで後遺症は多少あるものの何とか無事に生活できています。
でもこれ以上はお世話になることのないよう
日常から気をつけたいと思います。
ところで火災報知の電話サービスが
1926(大正15)年に導入された時の番号は「112番」だったそうです。
当時はダイヤル式の電話であり
一刻を争う緊急のためにダイヤルを回す時間の短い番号として指定されました。
しかしながら意外とかけ間違いが多く、
翌年の1927(昭和2)年にかけ間違い防止と
あえて最後にダイヤルを回す時間が長い「9」を回すことで
落ち着いて話ができるためという理由で
現在の「119番」になったと言われています。
「110番」も同じ理由だそうです。
ダイヤル式の電話ならではですね。
「0」が一番回す位置が遠いって知らない方のほうが
きっと今は多いのでしょうね…
さてさて
本日は「ミノルタオートコード」のカメラ修理を行っています。
国産二眼レフの最高峰と言われることも多いカメラです。
ロッコール75mmF3.5レンズの優秀な写りや
ビューレンズ上部集中表示で
設定の確認がしやすい絞りとシャッタースピード
最高速1/400で非常に安定した動作をする
シチズンMXVシャッターユニット
腹切り型でクイックにも微調整にも対応できるピントレバー
スタート合わせ式のセミオートマットのフィルム装填に
これまた操作性の良いクランク式巻上
フィルム平面性確保のためフィルム送りが通常とは逆の
「上から下」へのフィルム送り
特徴や利点を数え上げるとキリがありませんが
フィルム送りの向き以外は他の二眼レフでも
見られる機能ではあるのですが
これを全てうまくまとめ上げた二眼レフは
オートコード以外にはなかなか少ないと思います。
そういう点からも「国産最高峰」と言えるかと思います。
今回お預かりしている「オートコード」は
1957年発売の「RA」型かと思われます。
元々は普通に使えていたそうなのですが
少々無理な巻上操作を行ってしまったそうで
それ以降シャッターが切れなくなったということで
当店にやってきました。
現状を確認するとレリーズできないのではなく
シャッターがチャージできないのではないかと思われます。
無理な力が加わったことでチャージ関連のどこかの部品に
不具合が出てしまったのかと思われます。
画像は取り掛かり始めのモノですが
まずはシャッターユニットとボディ側巻上機構の
リンク部分が見えるところまでこれから分解していきます。
やはりチャージリンク部品は一部破損と変形が見られます。
そしてシャッターユニットの取り付け位置自体も
わずかにズレてしまっているようです。
これが原因でチャージが完了しないようです。
シャッターユニット本体には大きな問題はないようですが
絞り羽根、シャッター羽根には若干粘りが見られるので
ユニット内の整備ももちろん一通り行っていきます。
後からわかったのですがレリーズボタンリンク部にも
少々変形が見られチャージができても
レリーズができない…という症状も出てしまっているようです。
いずれにしても致命的な破損や変形ではなく
どれも問題なく修理できそうです。
いろいろなパターンで動作確認しながら修理調整を行っていきます。
↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。