今日は「春分の日」ですね!
。。。とはいえ関東は冬に逆戻りしたかのような寒さです。
箱根や髙尾では既に雪が降っているとのこと。。。
都内平野部は冷たい雨が降り続いています。
実際に外出すると大変ですが
暖かい飲み物でも飲みながら
雨の風景を窓から見ている分には
こんな天気もたまには悪くないのかなと思ってしまいます。
さてさて
本日は「じゃーに~コニカ」こと「コニカC35」の修理を行っています。
コンパクトなボディとシンプルな操作、
ヘキサノンレンズによる写りの良さ等々で大ヒットしたカメラです。
もちろん現在でも人気は高く
メンテナンスのご依頼・お問い合わせも多いカメラです。
初代C35は1968年発売開始ですが
今回、お預かりしてるのは「C35フラッシュマチック」で
1971年の発売です。「初代C35」にフラッシュマチック機構が
追加されたモデルです。
お預かりしてる「C35フラッシュマチック」は
元々はご依頼者様のおじいさまのカメラだそうです。
おそらく当時に新品でお買い上げになられたものだと
思われますが大きなアタリや目立つキズもなく
非常にキレイな外観を保っています。
このクラスのカメラだと手荒く扱われたものも多く
市場に数は溢れているのになかなか美品には
お目にかかれない場合も多いのですが
やはりワンオーナー機は丁寧に扱われているものも多いですね。
さて外観は申し分ない状態ですが
さすがに経年劣化による不具合はいろいろあります。
このタイプのコンパクトカメラは
遮光をモルトにかなりの部分で頼ることになるのですが
当然、モルトは劣化して役をなさない状態です。
レンズ・ファインダーにはカビは見られ
C35特有のシャッターの粘りも見受けられます。
(他のレンズシャッター機のような羽の粘りではなく
駆動部のプーリーが粘っている状態)
動作チェックを行ってみると
バルブが効かず普通に切れてしまいます。
これもシャッター駆動部の動作不良が原因と思われます。
しかしながら今回はC35定番の電池室腐食がありませんでした。
きちんと電池も抜いて保管してらっしゃったようです。
C35の電池室腐食は電池室交換は必須で
(端子を支えているプラ部分が破損してる場合が多い)
おまけにCDSの根元まで腐食が進む場合が多く
それなりに重作業になるのですが
今回は通常のメンテナンスで快適に使える状態に復活できそうです。
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