月別アーカイブ: 2018年7月

コーワSWのカメラ修理

今日は「やまなし桃の日」だそうですよ。
すっかり桃の季節ですねぇ。。。
山梨産の桃は美味しいですよね!
山登りに頻繁に行っていた頃は
八ヶ岳や南アルプス方面に行った帰りには
通りすがりの果樹園や道の駅で
必ず山梨産の桃を買って帰っていました。
先日もスーパーで1個買ってきて
ぺろりと食べてしまいましたが
季節モノですし、今のうちにたくさん味わっておかなくちゃ(笑)

さてさて

本日は「コーワSW」のカメラ修理を行っています。
キャベジンコーワのコーワですね。
医薬品メーカーとして非常に有名なコーワですが
今でもデジタル用の交換レンズ等を作っていたりと
光学機器メーカーでもあります。
過去には二眼レフや中判カメラからコンパクトカメラまで
色々なカメラを製造していました。

今回、お預かりしているのは「コーワSW」
SWは「スーパーワイド」の略だそうです。
その名の通り28mmF3.2の広角レンズを装備し
露出計も距離計もないシンプルなカメラです。
28mmレンズが装備されたレンズ固定式のカメラは
ありそうでなかなかないですよね。
ピントも目測なのでF8~F11くらいに絞って
距離リングは3mに固定して素早くスナップを撮るには
もってこいのカメラだと思います。
外観もシンプルで非常にスタイリッシュだと思います。
シャッターユニットはセイコーシャSLVで最高速は1/500です。

お預かりしているSWはシャッター羽根が全く開きません。
レンズシャッター定番の羽根固着です。
シャッター羽根、絞り羽根ともに汚れが結構付着しているようです。
羽根清掃を行いつつシャッターユニットの整備を行います。
シャッターユニット内には金属粉が非常に多く
全体的に動きが悪い状態でした。
ファインダーもそれなりに汚れていましたが
このコーワSWのファインダー、距離計も何もない
ケプラー式実像ファインダーですが、
プリズムを多用し非常に凝った作りをしています。
そのため状態の良いものだと非常にクリアなファインダーです。
倍率は0.4倍で実際よりかなり小さくファインダー内では見えるのですが
個人的な感覚ですが普通に被写体を目で見るより
ファインダーを通したほうが明るくクッキリ見えるほどです。

本当にシンプルだけど質感の高いカメラです。
このファインダーだけでも個人的に欲しくなってしまいました(笑)
28mmF3.2レンズも非常に写りの良い評価の高いレンズです。
うーん。。。自分用に本気で探してみようかな。。。

写真は一通り作業が終わったところで撮ったものです。
あとは最終チェックを行って完成です。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「光化学スモッグの日」だそうですよ。
昔ほど聞かなくなったような気がするのですが
80年代後半からまた増えているのだそうです。
おりしも今日・明日は日差しが強い上に風がなく
光化学スモッグの発生しやすい天気だそうです。
この暑さな上に光化学スモッグまで発生しそうなのでは
不要な外出は控えたほうが良いかもしれませんね。。。
私も昨日の定休日は日中は店に引きこもっていました(笑)

さてさて

本日はまたもや「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
今回も巻上周りのトラブルで
シャッターはチャージしているもののレリーズすることができません。
一昨日のブログでも少し触れましたが
巻上に連動する底部三連ギアの位置関係が狂っています。
チャージ完了時に所定の位置に戻らないと
レリーズできないような仕組みになっているのですが
これが正しい位置に戻らないためレリーズがロックしてしまっている状況です。

今回は何故ギアの位置関係が狂ってしまったも予想がついています。
三連ギア自体の動きは悪くないのですが
チャージ完了後に動作する巻上ロックの動きが悪く
巻き上げた後も巻上レバーでいくらでも巻き上げることができる状況でした。
これを行うとどんどん三連ギアの位置はズレていってしまいます。
結局、どこかひとつが動作不良を起こすと
他の部分にまで影響は波及していってしまいます。
巻上部、シャッター周り、ミラー駆動部、動作する部分を全て
整備していきます。

露出計は、これもある生産時期のOMに使われている
電池室端子留めの樹脂ネジが破損しており
接触不良のため露出計が安定しない状況です。

ネジ交換で露出計は安定したのですが
どうにも露出計が6段以上オーバーです。
CDS(受光体)は問題ない抵抗値が出ています。
今回、電圧変換型電池アダプタをご依頼者様が用意されていたので
それを使って測定していたのですが。。。。
どうやら犯人はその電池アダプタのようです。
1.5Vから1.3Vへ変換するアダプタですが
今回、0.8Vしか電圧が出ていません。
電池アダプタも登場してから長い期間販売されていますが
古いものだと劣化してしまっているものもあるようです。
これもテスタできちんと測定しないとダメですね。

ちょこちょこと色々なトラブルがありましたが
どれもOM-1定番のトラブルばかりでした。
現在はシャリシャリと心地よい巻上で快調にシャッターが切れています。
これもまた少し様子見を行った上で最終チェックを行い完成です。

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キヤノンA-1のカメラ修理

今日は「海の日」ですね!
瀬戸内海沿岸で育ったので海は身近な存在ですが
さすがにこの年齢になると
夏の海に行くことはなくなりましたねぇ。。。(笑)
人も少なくて海もキレイな晩秋か春先の海が好きかな。。。
都内からだとキレイな透き通った海を見に行こうとするとなかなか大変ですが
秋には人の少ないキレイな砂浜を
のんびり歩いてみたいですね!

さてさて

本日は「キヤノンA-1」のカメラ修理を行っています。
カメラロボットの愛称で当時非常に人気のあったカメラです。
キヤノンの電子技術をフル活用した5モードAEを始め
当時の最先端のカメラでした。
発売は1978年、当時の価格はボディのみで83,000円でした。
それなりに高額なカメラでしたが大ヒットしました。
機械的部分のベースはAE-1と共通する部分が多いのですが
インターフェイスや電子システムは全く別物です。
基準がよくわからないのですが手元の資料によると
「AE-1の約3倍に相当する電子化を実現」となっています。

これだけ電子化が進むと正直なところ修理ができない箇所も多いです。
とりあえず動いているものであれば
調整・整備は可能といったところでしょうか。。。。
今回、お預かりしているA-1は
キヤノンAシリーズ定番の「シャッター鳴き」に加え
オート露出は2段以上オーバー、付属のNew FD50mmF1.4は
絞り羽根が固着してしまっていてまったく絞れない状態です。
やはり長い間未整備の個体と思われますが
各部の油キレやプリズムやコンデンサレンズにクモリも見られます。

よく見ると前から見てもわかりますが
この時代に多く装着されていたデータバックが装着されています。
接点不良で最初は発光しなかったのですが
接点清掃で復活しました。
この頃のキヤノン機はどのカメラを見てもスタイリッシュですが
A-1もカッコ良いですよねぇ。。。
昔、憧れたカメラだから尚更そう思うのかもしれませんが。。。

現在、一通りの整備は完了して少し様子見の段階です。
時間を置いてから最終チェックを行い完了です。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

そういえばこの時期は
東京・横浜ではお盆なのですね。
いわゆる「新盆」ですね。
旧暦のお盆の日付をそのまま新暦に当てはめたものです。
首都圏に来るまではお盆といえば
8月13日~16日だと思いこんでいたので
これを知ったときにはちょっとしたカルチャーショックでした(笑)
8月13日~16日のお盆は
新盆(7/13~7/16)だと農作業の忙しい時期に重なるので
月遅れのお盆として8/13~8/16にしてゆっくり過ごしたということです。
全国的にはこれが主流ですね。
もちろん旧暦のお盆(旧暦の7/13~7/16、現在の8/20前後)に
お盆の行事を行っているところもあるようです。
日付の話をしていると新暦・旧暦に関わる話も多いですが
お盆期間も地方によってまちまちでなかなか難しいですね。

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
最近、OM-1の修理が多いですね。。。
もちろん元々人気の高いカメラなので
修理依頼の多いカメラではあるのですが。。。
非常に効率的に作られていて
これまでにはない軽量コンパクトさを実現した偉大なカメラです。
しかしながらさすがにその軽量コンパクトさと引き換えに
幾分、華奢な部分があるのも事実だと思います。

OM-1は巻上関連のトラブルが比較的多いと思います。
今回、お預かりしているOM-1も巻上が全くできません。
巻上レバーが回せるのですが手応えが全くなくスカスカです。
レバーを動かしてもスプロケットもシャッター幕も全く動きません。
シャッター幕は巻上途中の中途半端な位置で止まっており
OM系の修理でよく話題になる底部三連ギアのタイミングも
おかしな位置になっています。
まず底部3連ギアを一旦取り外しシャッター幕の位置をリセットし
3連ギアの位置関係を正しくして組みなおします。
これでスプロケットを強制的に手で回せば
シャッターチャージができるようになりました。
しかしながらまだ巻上レバーはスカスカなままです。
巻上軸のギアの破損のようで軸交換しないとダメなようです。

写真に写っているのが交換された巻上軸です。
軸を交換した段階で何とかシャッターは切れるようになりましたが
おそらくシャッターが切れなくなってから
長い間そのままだったようで
高速シャッターのバランスは崩れておりスローシャッターは
粘り気味です。このあたりはいつものことですが
動作部分の清掃と若干の調整で対処いたしました。
加えて定番のプリズム腐食もありましたので
プリズムを交換、付属の50mmF1.4のレンズは
カビやクモリが酷くできる限りの清掃を行いました。

ちょっと余談ですが
このOM用G.ズイコー50mmF1.4は
一部レンズ枠(後玉・中玉)が接着剤でガッチリ固定されていて
分解に毎回苦労するレンズです。
今回も中玉を外すのに1時間少々かかりました(苦笑)

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ペンタックスSVのカメラ修理

今日は「ひまわりの日」だそうですよ。
とはいっても、ひまわりの花にまつわる記念日ではなくて
日本初の気象衛星「ひまわり」が1977年のこの日に
アメリカ・ケネディ宇宙センターから打ち上げられたことの
記念日なのだそうです。
気象衛星の話はともかく夏といえばやはり「ひまわり」ですよね。
元気の象徴と言っていいイメージですし
やはりこの季節はひまわりの写真、撮りたくなります。

さてさて

本日は「ペンタックスSV」のカメラ修理を行っています。
一眼レフとしては比較的初期のカメラで
ちょっとレトロな外観ですがこのあたりのカメラになると
その後、発展を遂げた一眼レフと比べると
変わりなく使うことができます。
ただし露出計はついていないので
そこは外部露出計に頼ることにはなりますが。。。

SVは非常によく売れたカメラなので
現存している個体数も多いのですが
正直な話、程度の悪いものが多いです。
発売開始から60年近く経過するカメラなので
ずっと未整備の個体であれば
程度が悪くて当たり前ではありますね。

今回、お預かりしているSVも
かなり長い間、使われずに保管されていたようです。
全体的に動きが悪く
シャッターを切ってみるとミラーアップしたままになってしまいます。
フィルム室から見てみると後幕が走りきらずに
左側に少し隙間が開いた状態で走行が終わってしまっています。
これではミラーダウンしないのは当然ですし
写真も撮れない状態です。
SVの場合はシャッター幕が劣化・硬化しているものも非常に多く
そのためにまともにシャッター幕が走行しないものも多いのですが
今回はシャッター幕そのものには問題ないようです。
幕軸の油切れや汚れの付着のため走行不良となってしまっているようです。

全体的に動きがよくなるように洗浄・注油で対処いたします。
その上でシャッタースピード調整を行いますが
変にいじられたことのない個体であれば
しっかり動くようにしてしまえばシャッタスピードは
微調整程度で十分に精度は出るはずです。
付属のス^-パータクマー55mmF1.8は
レンズにカビがかなり発生しているため
レンズ清掃、ヘリコイドグリス入替等々を行います。

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ニコンF3のカメラ修理

今日は13日の金曜日であることに加えて
「オカルト記念日」でもあるのですね。
「オカルト記念日」は「エクソシスト」の日本公開に
関連した記念日ですが
重なると何だか不気味ですねぇ~
ただ、個人的には洋画ホラーよりも
邦画ホラーのほうが好きです。
劇場の大画面で強烈に怖い映画、たまには観たいですね!

さてさて

本日は「ニコンF3」のカメラ修理を行っています。
ニコンF一桁機の3代目にあたるカメラですね。
キャッチフレーズは「スーパーニコン」です。
F3ではついにシャッターが電子制御化され
絞り優先AEも搭載されます。
しかしながらシャッター機構は従来どおりの
チタン幕横走りシャッターです。
発売当初は電子化されたことによる賛否両論ありましたが
時代の流れ的には当然かな。。。とも思います。
発売開始は1980年ですが2000年まで20年間生産され続けました。
F4が生産完了となってF5が発売されている時期まで
現役であり続けたわけですね。
個人的な話ですが子供の頃から憧れていたF3が
当時、生産完了となると聞いてあわてて新品を買いに行きました。
いろいろあってそのF3は手放したのですが
昨年、またもや手に入れてしまいました。
巻上感触の良いカメラに個人的に弱いのですが
F3の巻上げは本当に巻き上げるたびに
「あぁ~良いカメラだなぁ。。。」と思ってしまうほどです。

1980年発売の電子制御機ということで
正直言って修理できない箇所もたくさんあります。
やはり電子基板関連のトラブルはどうにもお手上げです。
特にファインダー内液晶が薄くなってしまったものについては
当店では修理不能です。
お預かりしているF3はシリアル130万番台で
1981年の生産だと思われます。
まずフィルムカウンターがめいっぱいの40枚目で固まったまま
裏蓋を空けても戻ってきません。
この症状、F3でよく見かけるトラブルです。
カウンターが動かないだけだとまだ良いのですが
F3の場合、カウンターとシャッター動作が関連付けられている部分もあり
カウンターの不調が原因でシャッターが切れなくなることもあります。
今回はカウンターとは別問題だと思われますが
シャッターレリーズができないことがたびたびあるようです。
レリーズボタン押しても何も反応しない状態です。
おそらく電気接点の劣化及び汚れかとは思います。
汚れは清掃で対処できますが接点そのものの劣化だと
完全には元通りにならないかもしれません。

一通りの整備を行って組みあがった状態です。
シャッタースピード、オートにもズレが結構あったので調整を行っています。
パンケーキレンズのAi-s50/1.8もなかなか似合いますね。
レンズは絞りの固着が見受けられたので
絞り羽根洗浄・調整、レンズ清掃等々を行いました。
少し時間をおいた後に最終チェックを行って完成です。

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コニカFPのカメラ修理

今日は「人間ドックの日」だそうですよ。
個人的な話ですが私、数年前に大病を患っているので
1年に1回はCT検査を必ず行っています。
でも、やっぱそれだけじゃダメでしょうねぇ。。。
主治医に先日、相談したら
内視鏡検査くらいは別途にやったほうがいいですよ。。。とのこと
うーん、ついつい面倒で後回しになってしまいます。。。
カメラのメンテも大事ですが
自分の身体のメンテナンスしなくちゃいけないですねぇ(汗)
人間ドックか。。。前向きに検討します。。。

さてさて

本日は「コニカFP」のカメラ修理を行っています。
コニカFシリーズの中級機にあたります。
中級機とはいえフラッグシップの「コニカF」は
当時としてもとんでもない価格だったようですし
(数が少ないので今でもとんでもない価格です)
実質的にこのFPや前身のFS、後継のFMあたりが
いわゆる売れスジだったと思われます。
Fシリーズのコニカはちょっと丸っこいデザインで
レトロ感満載です。
シャッターは他のカメラでも評価の非常に高い
「コパルスクエア」を採用しています。
大柄で重いのはこの時代の一眼は全てそうですが
なかなか使いやすく良いカメラだと思います。
発売開始は1962年です。

お預かりしているコニカFPは
まず巻上レバーを巻き上げても
シャッターもチャージされなければフィルムも巻き上がりません。
要は空回りしている状況です。
巻上ギアが一部欠けてしまっているようです。
中古部品取りから部品を一部交換することで対応します。
もともと油切れで相当巻上動作が重かったものと思われます。
そこへ無理に力をかけてしまい破損したのではと思われます。
巻上がそんな状態なのでシャッターユニットも含め
全体的に油切れの兆候がございます。
そのあたりはいつもそうですが清掃・注油を丁寧に行っていきます。

露出計回路もないので作りそのものはシンプルなカメラです。
付属のヘキサノン52mmF1.8レンズも
ヘリコイドグリスが固着気味でピントリングが
重かったり軽かったり非常に使いにくい状態です。
レンズにもカビがかなりあるので
こちらもボディの後で整備していきます。

フィルム室から見るシャッター羽根には
コパルスクエアの文字が。。。これ、ちょっとかっこ良いですよね。

動作箇所のほぼ全てに新しい油を注油したので
やはり安定するまでしばらく様子見です。
コニカのロゴといい全体的なデザインといい
何とも良い雰囲気を醸し出していると思います。

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キヤノンF-1のカメラ修理

今日は7月11日とのことで
「セブンイレブンの日」だそうです。
セブンイレブン。。。当店の最も最寄のコンビニでもありますねぇ
特に変わったことがなければ朝と夜
1日2回は立ち寄っていますし
もはや私の身体はセブンイレブンでできていると言っても
過言ではないと思います。
全く自慢できた話ではございませんが。。。。(汗)
でも毎日、非常に楽しく利用させていただいてます!

さてさて

本日は「キヤノンF-1」のカメラ修理を行っています。
キヤノンが社運を賭けて開発した
初のプロ用フラッグシップ一眼レフです。
この分野での一眼レフはニコンFが圧倒的な強さを誇り
その後継機F2とぶつかる形でF-1はデビューしました。
ここから現在にも通ずる「ニコン・キヤノン2強時代」が
始まったと言ってもいいと思います。
メーカーのプライドを賭けて作られたモデルなので
F-1はもちろん素晴らしいカメラで現在も高い人気を誇ります。
定期的なメンテナンスを繰り返しておけば
致命的なトラブルに見舞われる事態は非常に少ないと考えられます。

今回、お預かりしているF-1は
ご依頼者様の家でかなり長い間眠っていたものと思われます。
それも残念ながら保管環境はあまり良くなかったようで
外装・内部共にかなりサビが発生していました。
加えて何故かファインダースクリーンが欠品しており
(スクリーン枠やコンデンサレンズは装着されています)
露出計は当然動かず
シャッターも1/500以上は全く開かない状態です。
頻繁にミラーアップしたままにもなり
スローガバナも固着気味です。
付属の高級大口径レンズ、FD55mmF1.2も
ヘリコイドグリスの固着、レンズにはカビが相当発生していました。

とにかくできる限り分解し、部品を洗浄・注油し
根気よく調整していくしか手段はございません。
そんな状態でもさすがフラッグシップ機、
何かが致命的に壊れているという部分はございませんでした。
ただちょっと困ったのが
ファインダー内SS表示の連動ワイヤーが
ほんの少し引っ張っただけで切れてしまうほど劣化していました。
ここは他中古部品と交換することで対応いたしました。

レンズの若干のカビ跡やコーティング傷みは残りましたが
普通に撮影するぶんには問題のないレベルまで
何とか直すことができました。
修理前の写真がないので比べられませんが
外観も相当改善できたと思います。
もう少しだけ様子見をして最終チェックを行って完成です。

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ペンタックスMXのカメラ修理

今日、7月9日は「ジェットコースターの日」だそうですよ。
うーん、小学生くらいの頃は大嫌いで
それからすごく好きになって20歳前後の頃は
遊園地に行くと何度も何度も乗るようになって。。。
今は。。。あまり乗りたくないかなぁ(笑)
もういい歳なので無駄に心臓に負担をかけないほうがいいかな。。。(笑)
でも今の絶叫マシンは昔よりずっとすごそうですね。
ちょっとだけ乗ってみたい気も。。。(笑)

さてさて

本日はペンタックスMXのカメラ修理を行っています。
昨日のブログのMEスーパーと同じく
ペンタックスMシリーズの一員で
Mシリーズの最初に発売されたカメラでもあります。
しかしながらこのMXのみが機械制御シャッターで且つ
布幕横走りシャッターでもあるのですね。
明らかに他のMシリーズとは根本的に異なるカメラです。
シリーズとして軽量コンパクトなモデルが並ぶ
MシリーズですがこのMXも当時の一眼レフの中では
相当にコンパクトにまとめられています。
オリンパスOM-1に対抗しているのは明らかで
OM-1と同様にシャッターリボンは
帯ではなく紐状のリボンが使われています。

お預かりしているMXは頻繁にミラーアップしたままになります。
これは昨日のブログのMEスーパーとは違って
シャッター幕がキレイに走りきらず
ミラーダウンレバーを十分に押せないことによるミラーアップです。
シャッター幕の動きが悪いわけですから
当然、高速シャッターでは露光ムラがあり且つ不安定です。
他、セイフタイマー不調やフィルムカウンターの動作不良もありますが
これからはどうやら部品の組間違いが原因のようです。
過去、分解されたことがある個体のようです。

シャッター周り、ミラー駆動部を始め
各動作部の整備を行いました。現在はスムーズに動作しています。
いつものことですが動きが安定するまで少し時間をおいて
最終調整を行って完成です。

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ペンタックスMEスーパーのカメラ修理

今日は7月8日ということで
「質屋の日」だそうです。
昔はあちこちで質屋を見かけたような気がするのですが
現在はめっきり少なくなりました。
昔は質草といえば時計や高級カメラが
定番だったような気がします。
時計は今でもそうなのかもしれませんが
カメラが質草になることはほとんどないのでしょうね。
質流れ品のカメラが中古市場に出てくることも
昔はよく見かけたような気がします。
現在の質屋さんは昔と違って
金貸しというよりは高級ブランドバッグや宝飾品を
買い取る業務が主になっているようですね。
時代と共にこういうものも姿を変えていくのですねぇ。。。

さてさて

本日は「ペンタックスMEスーパー」のカメラ修理を行っています。
絞り優先AE専用機としてヒットしたMEに
マニュアル露出と1/2000のシャッターが追加されたモデルですね。
機械的な構造はMEと共通の部分が多い作りになっています。
とはいえシャッターユニットはMEから改良された
セイコーMFC-E2を搭載し、ファインダースクリーンは
より明るいクリアーブライトマットスクリーンが採用されました。
発売開始は1979年です。
シャッタースピード設定がこのカメラからプッシュボタン式となりました
(翌年発売されたLXは除く)
これは後の「Aシリーズ」でも採用されます。

ME系のトラブルの定番といえば
「ミラーアップしたまま固着」があまりにも有名ですね。
これより昔のSP系やMXあたりでもミラーアップは
定番のトラブルですが
ME系の場合はシャッター走行不良が原因でなく
ミラー駆動部そのものが固着するパターンです。
ミラー駆動部にゴムブッシュが3ヶ所使われているのですが
ゴム素材だけに劣化して粘着となってしまい
動きを妨げてしまうことが原因です。
今回、お預かりしているMEスーパーは
レンズが装着されたままの状態でミラーアップしたままになっており
絞込みレバーが噛みこんでいるのか
レンズすら外せない状況になっています。

ミラーボックスを外すところまで分解し
ミラー駆動部を強制的に動作させて
やっとレンズが外せました。
今回はミラー駆動部のゴムブッシュはもちろんですが
ミラーボックス底部のエアダンパーも固着しており
これもミラーアップの原因になっていました。
(写真の真ん中少し下に写っている部品です)
ミラー駆動部の整備はもちろんですが
シャッターユニット内にもゴム部品があり
これがトラブルの原因になることもあるので
その辺りも含めて本格的に整備に取り掛かります。
この時期のペンタックス機なので内部モルトも多いです。
どれもこれも加水分解していますので
もちろん全て交換していきます。

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