月別アーカイブ: 2019年8月

ミノルタハイマチックFのカメラ修理

今日は8月19日ということで「バイクの日」です。
アプリリアRS250を手放してから
5年経ちますがまたバイクは乗りたいですねぇ。。。
2ストには未だに魅力を感じますが
さすがに次はもっと普通の(?)バイクがいいなぁ。。。
冬は寒いし夏はめちゃくちゃ暑いし
いろいろ不便なこと満載ですが
それでもバイクならではの一体感と
爽快感は捨てがたいです。
実は近々、何かしらのバイクを手に入れようと
いろいろと画策中です。。。

さてさて

本日は「ミノルタハイマチックF」のカメラ修理を行っています。
1972年発売のレンジファインダー搭載のコンパクトカメラです。
シャッターは電子制御のセイコーESLを搭載し
レンズはロッコール38mmF2.7です。
非常にコンパクトで写りにも定評のあるカメラです。
個人的にも好きなカメラで一時期、お散歩用として持ち歩いていました。
ストロークが長く独特のフィーリングのシャッターレリーズは
好みが分かれるところかもしれませんが
個人的には悪くないと思っています。
修理依頼としては年に数件あるかないかといったところですが
今回は同じ日に黒とシルバーのハイマチックFが
立て続けにやってきました。
もちろん全く別のご依頼者さまです。

まずは黒ボディのほうから取り掛かります。
こちらは一応、一通り動作はしているのですが
オートが非常に不安定でASA100・LV15時に
-0.3~-2.5の間で露光が一定しません。
10回シャッターを切ってそのうち7回が-2段といった感じの傾向です。
おそらく電位制御部の接点の汚れが原因かと思われます。
さらにレンズ前玉に明らかなキズがあり
これはご依頼者さまと打ち合わせの上、部品取りの中古から
レンズユニットを載せかえることになっています。
まずはシャッターユニットの整備から取り掛かります。

シルバーのほうは全く電源が入りません。
電池をいれてもバッテリーチェックも点きません。
構造上、バッテリーチェックは電池室から
ダイレクトに結線されているので
電池室から電気が来ていないものと思われます。
最初に疑うのは電池室の状態ですが
電池室そのものは端子もキレイで問題なさそうです。
少し分解して電池室裏側の結線をチェックしてみると
マイナス側の電池端子裏が激しく腐食していました。
おそらく長い間電池を入れたままの時期があったものと思われます。
腐食はハンダ部だけにとどまらず
電池室からバッテリーチェック部までの配線は全てダメで
さらにバッテリーチェック部の端子までも緑青が付着していました。
配線貼りなおしの上、緑青を落として対応します。
で、とりあえず通電はするようになったのですが
シャッターユニットの調子も悪いようで
しばらく快調に動作していたかと思うと
電池が入っていないときのようにシャッターが開かなくなる症状が
頻繁に出ていることも判明しました。
シャッターユニットに直接、電源を繋いでも同じ兆候です。
これも接点の汚れが原因かと思われます。
2台ともシャッターユニット接点は徹底的に清掃し
電気的調整も行ったところ、動作は安定するようになりました。
それでも少し時間を置きながら動作チェックしないと
本当に直っているかどうかわからない状況です。
しばらくおきに何回か動作チェックを行い、
数日置いた後に最終チェックで完成となります。

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ペンタックスSVのカメラ修理

今日は「米の日」だそうです。
「米」の字を分解すると「八十八」になることからですが
これ以外にも「八月八日」を「米の日」としている場合や
八が付く日(毎月八日、十八日、二十八日)すべてを「米の日」としていたり
いろいろバラバラなようですね。
何にしろいつ食べてもお米は美味しいのでいいのですが。。。(笑)
きっと現代の普通の人よりはお米好きなほうだと思います。
普段の食事もご飯に合うおかずが一品あれば
何も考えなければ一合半くらい軽く今でも平らげます。
しかし。。。この歳になってからの炭水化物の取りすぎは
ろくなことがありません。。。(大汗)
思いきりご飯をほおばりたい欲求を抑える毎日ですね(笑)

さてさて

本日は「ペンタックスSV」のカメラ修理を行っています。
前モデルとなる「S3」の後継機となりますが
基本的な構造はS3と同様でセルフタイマーが装備されたことと
フィルムカウンターが自動復元式になったモデルです。
露出計は未装備でいわゆる電気的なものは
フラッシュ接点が存在するのみの完全な機械式カメラです。
現存するSPより古いペンタックスSシリーズは
それまで未整備であればほぼ間違いなく
シャッター幕に問題を抱えているものが多く
今回お預かりのSPもガチガチに幕が硬化しており
シャッターを切っても後幕が全く動かない状況でした。
幕が動かないまでに至らなくても
シャッター幕の硬化のためSS精度が全く出ていなかったり
頻繁にミラーアップしたままになってしまう個体も多いと思います。
SVの場合で1962年発売なので50年以上経過しているカメラです。
保管状況にもよるとは思いますが
ゴム引きのシャッター幕は劣化が起きて当然とは思います。

シャッター幕の交換、幕軸の清掃・注油、
ミラー駆動部の整備、巻上部の清掃・注油
ファインダー清掃等々、各部点検整備一式を行いました。
装着されているスーパータクマー55mmF1.8も
カビ取り清掃、絞り羽根粘りのため羽根清掃等行いました。
おそらく何十年単位で使われていなかったものかと思われますが
使われている間は非常に大切に使われていたようで
汚れこそありましたがボディ外装のコンディションは非常に良く
整備後に外装清掃したところピカピカの良コンディションのSVとなりました。
シャッター幕交換で巻上にかかる力が少なくなったこともあり
巻上も軽く非常にスムーズです。

このSVは元々ご依頼者様の叔母さまのカメラだそうです。
ご依頼者様自身はお若い方で
おそらく本格的なフィルム一眼レフを使うのは
これが初めてになると思われますが
この状態であれば気持ちよく撮影を楽しんでいただけると思います。

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リコーオートハーフSEのカメラ修理

夏から秋にかけては色々美味しい果物が旬を迎えます。
桃、葡萄、梨、バナナ、メロン、マンゴー。。。
あ、忘れちゃいけないのがパイナップル!
。。。ということで今日は「パイナップル」の日だそうです。
パイナップルは今や夏だけではな1年中入手可能ですが
やはり旬は夏なのですね。
なかなか丸ごと1個買うことは少ないのですが
スーパーに行けばカットした状態でもよく売られていて
私もよく買って食べています。
甘くてジューシーで美味しいですよねぇ。。。
直接関係ないけど「パインアメ」も食べたくなってきました(笑)

さてさて

本日は「リコーオートハーフSE」のカメラ修理を行っています。
オリンパスペンシリーズと並んで現在でも非常に人気のある
ハーフカメラだと思います。
他のハーフカメラと大きく異なる点は
「とにかくかんたんに撮れる事」を最優先として作られていることだと思います。
露出はもちろんプログラムオート
ピントは固定焦点でピント合わせの必要がなく
巻上もリコーお得意のゼンマイ仕掛けで自動で巻き上げます。
(ゼンマイは巻いておかなくてはいけませんが)
その上、露出計もセレン光電池のため
電池を改めて用意する必要もありません。
すなわち電池切れを心配することもないのですね。
とにかく手のかからないカメラです。
しかしながら手のかからないのは快調に動作する個体で
撮影している場合のみで
さすがに登場から50年経過するカメラなので
未整備のものはそのまま簡単に撮影ができる。。。とはいきません。
コンパクトなボディに多機能なせいもあり
整備を行うと意外と大変なカメラでもあります。

お預かりしているのは「オートハーフSE」
「S」がついているのでセルフタイマー付ですね。
この「SE」からオートスタート機能が加わっており
フィルムをセットしてゼンマイを巻き上げると
空写しの必要もなく1枚目に自動でセットされます。
これはなかなか便利で
機械的にも非常に良くできた機能だと思います。
しかしながらお預かりしているオートハーフSEは
巻止めが上手く作動せず、1枚巻き上げたところで止まるところで
うまく止まることができず2枚巻き上げたところで止まってしまいます。
このまま撮影すると1コマずつ飛んでしまうわけですね。
加えて露出計は作動しているようなのですが
オート制御が動作不良のようで2段以上オーバーになってしまうようです。
他、モルトは全滅でレンズにはかなり汚れもあるようです。

写真は一通り整備が完了した時点でのものです。
レンズ、ファインダーとも非常にキレイになりました。
オートも適正な値で露出できるようになり
巻上もきちんと作動します。
シャッターや絞りにはやはり粘りがあり作動不良の状態でした。
小さなバネの力で動作するレンズシャッターの中でも
オートハーフのシャッターはさらに小さなバネの力で駆動します。
そのため羽根や駆動部にちょっとした汚れがあるだけでも
すぐに動作不良を起こしてしまいます。
そういう意味では非常に繊細なカメラということができると思います。
とはいえ、一度しっかり整備してしまえば
普通の環境で使っている分にはそうそう簡単に壊れないとは思います。
今回のオートハーフSEは
元々はご依頼者様のおじいさまのカメラなのだそうです。
是非、ご依頼者様にも楽しく撮影に使っていただきたいものです。

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ニコンFEのカメラ修理

今日は「ハイジの日」だそうですよ。
もちろん「アルプスの少女ハイジ」のことですね。
今でも某CMとかで結構見かけますよね。
最初にテレビで放映されたのは
1974年なのですね。
ドンピシャの世代だからもちろん見ていました。
ばあさんやじいさんが他のアニメ見ていると
あまり良い顔をしないのに
ハイジは見ていても何も言われなかったなぁ(笑)
私もアルムの山小屋でしばらく暮らしてみたいなぁ。。。
きっと真夏でも涼しいですよ~

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
適度な大きさで非常に使いやすい
中級一眼レフですね。
つい先日もFEの修理を紹介しましたが
修理依頼も非常に多いカメラです。
コパルの縦走りシャッターユニットを電子制御で駆動します。
ただし、M90(1/90)とBは機械式で動作し
電池がなくてもとりあえずシャッターが切れるのは
ニコンらしいですね。
長時間露光をする方であれば「B(バルブ)」で
電池を消費しないというのは結構大事な点だったりします。
他のカメラで「B」も電子制御でシャッターが開いている間ずっと
マグネットに電気を消費していると意外と電池は早く消耗してしまいます。
通常の撮影でも非常にわかりやすいファインダー情報で
絞り優先AE時はもちろんマニュアル機としても
非常に使いやすいカメラです。

お預かりしている「FE」はちょっと困った問題を抱えていて
電子制御で動作するシャッタースピード全てが
シャッターは切れるのですがシャッター幕が全く開いていません。
1秒とかのスローシャッターでも同様です。
電源が入っていないのであればミラーアップだけして
シャッターは切れないはずなのですが
電源は供給されているようです。
反対に電池を外しても同じようにシャッターは切れてしまいます。
(シャッター幕はやはり開いてはいない)
露出計もバッテリーチェックも動作しています。
電子基板内の異常だと修理不能の可能性が高いのですが
いろいろ試しているとM90でも頻繁にミラーアップしてしまうようです。
この段階では断言できませんが
電子制御の異常ではなくてシャッターユニットに問題がありそうな気がします。

とりあえずこの状態でテスターでいろいろチェックしながら
原因が機械的なものなのか電子制御部分なのかを
確認している状況です。
で、結論としてはシャッターユニットに機械的問題があると判断しました。
この後でミラーボックスを分離し、動作チェックをしてみると
まず、羽根駆動部分の動きが非常に悪いことと
シャッタースピード切替部(電子制御、M90、B)の
動作不良が判明しました。
。。。。と書くと簡単ですが。。。。
実はここまで判明するまでに非常に時間がかかってしまいました。
まぁ、これも勉強ですね。あまりないパターンでのトラブルでしたが
次回、同じようなことがあれば今度は素早く対処できそうです。

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キヤノンAE-1プログラムのカメラ修理

今日は「山の日」ですね。
山の日が祝日となり施行されてから3回目です。
基本的に8月11日なのですが来年はオリンピックの影響もあって
8月10日なのだそうです。
海の日も山の日も来年はオリンピックの影響を受けるのですね。
下界は尋常ではない暑さが続いていますが
標高2000m以上の山だと真夏でもかなり涼しいです。
少し前までは夏はとても下界にいられないので
ある程度の高さの山に毎週のように登っていましたが
ここ数年は全く気力がおきません(苦笑)
ちなみに南アルプス・鳳凰三山の山小屋、
鳳凰山荘(標高2382m)のツイッターによると
今朝の気温は13℃だそうです。
いいなぁ。。。気持ち良さそうですねぇ。。。

さてさて

本日は「キヤノンAE-1Program」(以下AE-1P)の
カメラ修理を行っています。
1981年発売で前モデルAE-1にプログラムオート露出が
追加されたモデルです。
キヤノンAシリーズは基本的な構造は最初に出た
「AE-1」がベースとなっていますが
AE-1PはAE-1から5年経過していることもあり
電子基板や回路はもはや異なる時代の物となっています。
ファインダー内情報もAE-1の指針式から
LED表示となりスクリーンも格段に明るくなりました。
デザイン的にもNewFDレンズ(1979年発売)が非常に似合う
洗練されたものになりました。

。。。とはいえ機械部分のベースがAE-1のため
「Aシリーズ」共通の持病であるシャッター鳴きは
やはり発生します。
今回、お預かりしている「AE-1P」も毎回ではないのですが
やはりレリーズしてミラーが動作すると
「ギャン」と耳障りな音が発生します。
一度出始めるとしばらく続く傾向があるようです。
今回のように音だけならまだ撮影そのものには
それほど支障はでませんが
シャッター鳴きが酷くなってくると
ミラーがゆっくりとしか動けなくなり
レリーズしてシャッターが切れるまでに明らかなタイムラグが出始めます。
そこまでいくとミラーが動かなくなったり
ミラーアップしたまま固着してしまったりして
撮影不可能な状態になるのは時間の問題だと思います。
今回はシャッター鳴きだけではなく
巻上時にも巻上部から同じような異音がしています。
油切れが原因ですがこれもAシリーズは多いですね。
さらにオート時に絞りを制御するマウント部にあるステーの動きが重く
オート露出の精度が安定してません。
同じSS(SS優先AE),同じ明るさでレリーズして
そこそこ良い値が出たかと思えば1.5段ほどずれたりしています。
これもAシリーズでよくある症状です。

シャッター周り、ミラー駆動部、巻上。。。等々
機械的に動くところは清掃・注油を行い
汚れやすい接点部分は清掃した上で
電気的な調整も行いました。
現在はシャッター鳴きもなくオートの精度も安定しています。
清掃・注油を行っているので
しばらく馴染むまで様子見を行って最終調整を行います。
少し話が逸れますが
今回のAE-1Pは接眼レンズの裏側にかなりカビが発生していて
もちろんキレイに清掃したのですが
外観がキレイなカメラでも意外と接眼レンズが汚れている
カメラをよく見かけます。それも大抵は内側でなく
表面が汚れていることが多いと思います。
接眼レンズはその名の通り
目の近くで覗くためのレンズなのでここはなるべくキレイにしておきまましょう。
カビはクリーナーでは落ちませんが
通常の汚れはレンズ用のクリーナーと専用のクリーニングペーパーで
簡単にキレイにできると思います。
間違っても綿棒やティッシュペーパーでは拭かないようにお願いします。
確実にキズになりますよ。

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オリンパスペンFTのカメラ修理

今日は「焼き鳥の日」だそうですよ!
真夏の焼き鳥。。。いいですよねぇ。。。
最初の2、3杯はビールをジョッキでいただきながら
ガツガツ食べて、落ち着いたら
日本酒か焼酎でゆっくり味わう。。。
もちろん冷房のキンキンに効いた少し煙ったお店で。。。
焼くときのあの香ばしい香りがまたたまりませんよねぇ~
皮、もも、ささみ、ねぎま、ハラミ、ぼんじり、なんこつ、砂肝。。。
どのお肉も美味しいですが
カリカリに焼けた皮を塩でいただくのが一番好きかなぁ。。。
あぁ、まだ昼間なのに脳内が「焼き鳥モード」になってしまいます(笑)

さてさて

本日は「オリンパスペンFT」のカメラ修理を行っています。
世界初のハーフ判一眼レフとして1963年に最初のペンFが発売され
その3年後の1966年に発売されたのが「ペンFT」です。
基本的な構造や考え方は「ペンF」と同様ですが
TTL露出計を内蔵し、そのために「ペンF」は内部ミラーだった部分を
ハーフミラーに変更しCdSに光を取り込むようになりました。
さらに巻上もペンFの2回巻上から1回巻上に変更になり
巻上角は非常に大きくなっています。
他、ファインダースクリーン変更やセルフタイマーの追加等
多数に渡って変更が行われています。
露出計はTTLナンバーと言われる数値をファインダー内で指示し
レンズ側に刻印されているTTLなんばーを合わせる形です。
この方法のおかげで
レンズごとの開放F値をボディ側に伝達する必要なく
開放測光を実現しています。

お預かりしている「ペンFT」は巻上ロックしたままで
シャッターも全く切れない状態です。
ペンF系はミラーアップしたままの個体も非常に多いのですが
今回の巻上ロックも原因としては同じようなもので
ミラー駆動部に問題があるようです。
今回はお預かり時にはミラーを跳ね上げるバネのテンションが
全く抜けてしまっている状態でした。
とはいえ、単純にテンションをかけ直すだけでは
一時的には復帰するのですが
また少し動かしていると元の状態に戻ってしまいます。
どうもミラーチャージの位置関係がおかしいようです。
露出計は大幅にオーバーでこのままでは全くあてになりません。
どちらにしても大幅に調整を行わなければならないので
ご依頼者様と打ち合わせの結果
オリジナルの1.3Vではなく1.5Vで
正しい値が出るように調整します。
余談ですが1.3Vの水銀電池使用のカメラにそのまま
1.5Vの電池を使っても回路的にさしたる問題はありませんが
電圧調整等の全くない回路だと
カメラにもよりますが約1.5段ほどアンダーになってしまいます。
つまり0.2V電圧が高いため指針が振り過ぎてしまうわけです。
点検整備の際にはお使いの電池に合わせて
露出計を合わせていくこともできます。

写真は一通り整備が終わって少し様子見の段階です。
シャッター及び巻上は安定してスムーズに動作しています。
露出計の精度も問題ないレベルになりました。
ハーフ判一眼レフ。。。というだけでもすごいのですが
何と言ってもこの独特のデザインがいいですよね。
内部構造がかなり独創的なので
そのために必然的にこのスタイリングになっているのですが
大きくオフセットしたレンズマントに
ペンタプリズム部がなく平らな上カバー部、
ハーフ判ならではのコンパクトさ。。。
カメラ好きなら一度は欲しくなるカメラではないかと思います。

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ニコンFEのカメラ修理

今日は8月9日、「野球の日」だそうですよ。
ちょうど夏の高校野球も始まって連日熱戦が繰り広げられています。
私の生まれ育った広島県の代表は
ひさしぶりの「広島商業」です。
子供の頃には広島県代表というとまず「広商」を
思い浮かべたものですがここ最近は
広陵高校が圧倒的に強かったので
本当に久しぶりです。試合は明日ですね。
是非、がんばっていただければと思います。
(初戦から中国地方同士で潰しあいとは。。。(汗))
野球といえば。。。プロ野球も。。。
いや、今年はここで何か書くと調子を落としていくような気がするので
あえて触れません。。。(笑)
でも応援していますし、信じています!

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
絞り優先オートを搭載した電子制御シャッター機で
非常に使いやすい露出計、ファインダー情報を装備したカメラです。
F一桁機ほどのタフさはありませんが
その分、コンパクトにできていて
気軽に撮影に連れ出せるカメラです。
当店にも非常に多く修理依頼のあるカメラです。
愛称は「シンプル・ニコン」で1978年の発売です。

お預かりしている「FE」は機械制御シャッターである「M90」でも
ミラーアップしたまま固まってしまいます。
とりあえず応急処置をして動きを確認すると
妙に後幕の動きが悪いようです。
ただ、露出計やオート制御は調整は少し必要ですが
動作そのものには問題ないようです。
機械的な修理・整備で対応できそうです。

頻繁に修理を行っている機種なので
サクサクと分解していきます。
この写真の後で、シャッター羽根の清掃を行い
ミラー駆動部等、動作部分の整備を行っていきました。
で、仮組みして動きを確認したところ
ミラーアップはもう起きませんが
高速シャッターの精度がまったく出ません。
調べてみると後幕のテンションが足りないようで
妙に幕速が遅い状態です。
電子制御の問題ではなくM90でも後幕が遅いことが確認できています。
縦走りシャッター機でテンションをいじることはあまりないのですが
テンション調整ギアで調整してみます。
すると、しばらくは調子良いのですが
少し時間を置くと元の悪い状態に戻ってしまいます。
「おかしいなぁ。。。」と思いつつ
よくよくシャッターユニットを調べてみると
テンション調整ギアのストッパーに問題はないのですが
テンションバネを押さえている軸留めがバカになっているようで
テンションが少し緩くなったところでしか留まらないようです。
これではいくら調整しても改善できません。
ここまでにえらく時間を使ってしまいましたが
今回は中古良品のシャッターユニットと交換で対応することにしました。
シャッターユニット交換後、仮組みをして
しばらく様子見をしながらチェックしていますが
ミラーアップの件はもちろん、シャッタースピードも安定しているようです。
古いカメラですからね。色々なことが起こります。。。。

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リコーフレックスⅦのカメラ修理

今日は「そろばんの日」だそうですよ。
私も習いに行ってたなぁ。。。小学校3年から6年生まで。。。
その頃は「そろばん塾」って定番でした。
(もうこれで年齢がばれる(笑))
月曜~金曜日まで1時間ちょっとなのだけど
今でもちょっとした暗算は頭の中にそろばんの玉が浮かぶし
結構役に立っていると思います。
小学校卒業までに1級を目指してたけれど。。。
全珠連2級までしか取れなかったなぁ
伝票が苦手だったのですよねぇ。。。(笑)

さてさて

本日は「リコーフレックスⅦ」のカメラ修理を行っています。
プレスボディのリコフレの中では
中期あたりのモデルです。
アイレベルのコンツールファインダーが組み込まれたモデルです。
1954年の発売です。二眼レフブーム真っ只中のカメラですね。
オプションで35mmフィルムアダプター(リコーキン)が
発売されたのもこのモデルですね。
シチズンシャッターやセイコーシャッター付きのモデルも存在しますが
今回はベーシックなリケンシャッターです。
25、50、100の3速+Bです。
レンズはリコーアナスチグマット80mmF3.5搭載です。

お預かりしているリコーフレックスⅦは
ご依頼者様が1年くらい使われていて
当初は問題なく写真も撮れていたそうです。
それが現在はたまに。。。というか頻繁に
シャッターが開きっぱなしになってしまいます。
大事なシャッターチャンスを逃してしまいますし
無駄にフィルムを浪費してしまいます。
他、リコフレといえば定番のピントギアは
動いてはいますがやはり少々重めです。

写真は一通り整備が完了した状態です。
シャッターが開いたままになる原因は羽根粘りではなく
シャッターユニット内羽根駆動部の動作不良が原因でした。
シャッターユニット整備に加えてレンズ清掃、ファインダー清掃
各部の整備調整を行っております。
二眼レフでは必須作業ともいえるファインダーミラーの交換も行いました。
やはり当時そのままのミラーでは劣化が激しく
ファインダーの見えも相当悪くなっていました。
ピントギアも非常に軽快に動作します。
やはり指1本で軽く回るくらいではないと
フレーミングしたままでピント合わせできないですものね。
これから最終チェックを行って完成となります。

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ミノルタAL-Eのカメラ修理

今日は「バナナの日」そうですよ。
甘くて美味しいバナナいいですよねぇ~
昔ながらの喫茶店でバナナサンデーとか食べたいなぁ。。。
他にもこの季節は桃とか葡萄とか梨とか
美味しい果物はいろいろありますが
バナナは意外としっかりお腹にたまるのがいいですよね!
だから一時期、山歩きに必ず持っていってた時期がありました。
(ヘナヘナになってしまいがちなのですが。。。(苦笑))
そういえばバナナはフィリピンのイメージですが
輸入される果物としては一番の輸入量を誇るそうです。
今では種のないバナナが当たり前のように流通していますが
フィリピンやマレーシアには野生の種ありバナナもあり
現地では食べられているのだそうです。
きっと全く異なる味わいなのでしょうねぇ。。。食べてみたい。。。

さてさて

本日は「ミノルタAL-E」のカメラ修理を行っています。
ミノルタのこの時代のレンズ固定式カメラといえば
「ハイマチック」が本流ですが
ALシリーズはよりコンパクトなミノルチナシリーズを源流としています。
ミノルチナ(S/P)→ALS→AL-F→AL-Eと続き
今回のAL-EがALシリーズ最後のモデルとなります。
今見るとなかなか魅力的なカメラばかりなのですが
ALシリーズは当時はなかなか販売数としては伸びなかったようです。
AL-Eは時代を反映して
シャッタスピード優先AEを搭載したモデルです。
ミノルチナやALS譲りのコンパクトさで端正なルックスですが
ほんの少しだけ高さが高くなっています。
シャッターはシチズン製で最高速は1/500
レンズはもちろんロッコールで40mmF1.8の大口径です。

お預かりしているAL-Eは40年近く仕舞ってあったものを
ご依頼者様が最近見つけて
まずは撮影に使ってとのことです。
とりあえず写真は写り使えるようだったのですが
しばらくするとシャッタスピードリングが動かなくなってしまったとのことです。
早速、現状チェックを行ってみると
確かに何かに噛みこんでいるような感じで
シャッタースピードリングが全く動きません。
シャッターを切ってみると確かに切れるのですが
たまに開きっぱなしになってしまうようです。
どうも羽根の粘りとかではなさそうです。
加えて絞りがオート時、マニュアル時に関わらず
最小絞りのまま全く動きません。

まずは完全に分解する前にシャッタースピードリングが動かない原因と
シャッターが開きっぱなしになってしまう原因を探ります。
シャッターユニット内部の羽根駆動部やスローガバナとのリンケージ部分
あちこちの動きが悪くガバナのピンを噛みこんでしまっているのが原因のようです。
さらにこの後、シャッターユニットを完全に降ろして
絞り羽根駆動部(オート制御部)の整備も行ったのですが
こちらも動きが非常に固く羽根が動けない状況でした。
AL-Eの絞り羽根制御は少々独特で
マニュアル時、オート時に関わらず
普段は常に最小絞りでスタンバイしています。
レリーズが半押しになった時点で
マニュアル時であれば設定された絞り値
オート時であれば露出計の指針の位置(挟み込み)によって
絞り羽根を駆動し所定の絞りにする。。。といった動きをします。
レリーズの際に絞り羽根を動かすリンクの力は
さして強い力ではなく、動かされる絞りユニット側は
非常に軽い動きになっていないとすぐに動けなくなってしまいます。
もちろん今回は羽根や駆動部の清掃により
スムーズに動くように整備しています。

先述のとおりミノルタのALシリーズ(ミノルチナも含んで)は
当時のニーズにはなかな合わなかったようです。
非常に魅力的なモデルばかりなのですが。。。
せめて現存しているALシリーズは
長生きしてほしいですね!

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ニッカⅢSのカメラ修理

今日は8月5日ということで「奴(やっこ)の日」らしいですよ。
ここでいう「奴(やっこ)」は「奴豆腐」のことです。
暑い夏になると「冷奴」を食べる機会も多くなりますねぇ。。。
個人的に湯豆腐だと木綿が良いと思いますが
冷奴だと絹豆腐が美味しいかな。。。
ちなみにかけるのは醤油ではなくてポン酢です。
醤油だと辛すぎる(しょっぱすぎる)のですよねぇ。。。
そのかわりたっぷり目にかけていただきます。
冷奴だと日本酒、焼酎がやはり合うと思います。
冷たくてさっぱりした薬味を乗せた冷奴に
適度に冷えた辛口の日本酒。。。あぁ夏ですねぇ。。。

さてさて

本日は「ニッカⅢS」のカメラ修理を行っています。
ニッカカメラは太平洋戦争時にライカの輸入が困難になったため
軍からの命令により生産されたコピーライカ、「ニッポン」が
最初のモデルとなったメーカーです。
戦後もいわゆるバルナックライカコピーを造り続け
その造りの良さで今でも人気のあるメーカーです。
「ⅢS」は1952年に発売されたモデルで
Ⅲ型がベースとなっていますがシンクロ接点がドイツ式に変更され
X接点が追加されたモデルです。
この時代のバルナックタイプのカメラはどれもそうなのですが
シャッター幕が劣化し、ガチガチに硬化しているものや
ゴム引きが溶けて粘着室になっているもの
裂けたり穴が開いていたりするものが非常に多く
発売当時から未整備のものはまず間違いなく
シャッター幕交換が前提となります。

今回お預かりしているニッカⅢSも
シャッター幕がガチガチに硬化しており
まともにシャッターが切れる状態ではありませんでした。
それとは別問題でスローシャッターの動作がおかしく
1/20~1/8ではガバナが全く効かずシャッターが高速で切れてしまい
1/4~1秒では今度はガバナが固着してしまい
シャッターが開いたままになってしまいます。
さらにスプールが空回りしてしまうようで
フィルム未装填だと普通にスプールは回るのですが
フィルム装填すると全くスプールが回らず
巻き上げられない状態です。

ニッカカメラだと純正装着されるのは
ニッコールレンズですが写真で装着しているのは
ライバルメーカーでもあるトプコールです。
(当店所有のテスト用レンズ)
幕張替えを行い、シャッタスピードを調整し
スローガバナの整備も行いました。
ファインダーがカビ等で随分汚れていて
二重像も見え辛い状態だったのですが
非常にキレイに見えるようにもなりました。
スプールの空回りはスプールリンク部分に
不要な油が注されており、
そのために滑ってしまうような状況でした。
幕交換したおかげでもあるのですが
巻上も軽く非常にスムーズに仕上がっています。
この状態であれば快適に撮影に使っていただけると思います。
ニッカのカメラもいろいろ種類がありますが
基本的にどれも造りが良いと感じます。
しっかり整備さえ行えば現在でも気持ちよく使えるカメラだと思います。

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