日別アーカイブ: 2020年10月4日

オリンパスペンFTのカメラ修理

10月4日。。。今日は記念日の多い日ですよ
「世界動物の日」、「天使の日」、「イワシの日」
「古書の日」、「徒歩の日」。。。等々
そんな中に「探し物の日」なんてものもありました、
由来はNTTの電話番号案内が
104番であることかららしいのですが
「失くした物をもう一度本気で探してみる日」
なのだそうです。おお何だか深いぞ(笑)
そりゃ50年も生きてりゃいつの間にか
なくしてしまった大事なもののひとつくらいありますよねぇ(汗)
いや、でもそれは探したからって簡単に戻ってくるものでは。。。
それよりも作業中にうっかり飛ばしてしまった
バネを真剣に探さなくては。。。(大汗)
まぁ、仕事柄うっかり落としてしまったネジとか小さな部品とかを
必死で探しているシチュエーションは多いですよねぇ
まぁ、そういうのは慎重に落ち着いて探せば大抵見つかるのですが
意外に見つからないのがちょっとした道具。。。
うっかり意外なところに置いたまま
どこにいったかわからなくなるのですよねぇ
もうあまりに見つからないから新しいの買ったけど
メインで使っていたセラミックピンセットが
3ヶ月目から行方不明。。。どこに行ったのやら。。。(苦笑)

さてさて

本日は「オリンパスペンFT」のカメラ修理を行っています。
なんだかんだ毎月コンスタントにペンFTの修理ブログを
書いているような気がします。
現在でも非常に人気の高いハーフ判一眼レフです。
ハーフ判一眼レフというジャンルそのものが
ほぼペンFシリーズの独壇場ですね。
数は少ないながら他にも同様のモデルが
全くないわけではないのですが
ハーフ判の利点でもあるボディサイズもコンパクトにできると
いう点まで考えてみると
やはりハーフ判一眼レフというジャンルは
ほぼペンFシリーズ一択ではないかなぁ。。。と思います。
おまけにぺんFシリーズはその構造も
通常の一眼レフとは全く異なり
ロータリシャッターであることに始まり
そのファインダーへの経路と構造がまた独特であり
ペンタ部の出っ張りを持たず
レンズが巻き戻し側に極端にオフセットしたデザイン等々
ペンFシリーズでしか見られない独創的な部分が非常に多いカメラです。
これが大きな魅力の一つだと思います。
私も個人的に昔使っていたことがあるのですが
今も1台は手元に置いておきたいカメラの一つです。

ここでも散々書いていますが「FT」は
初代モデルの「F」に露出計とセルフタイマーを追加し
巻上をダブルストロークからシングルストロークに変更したモデルです。
意外と「F」とは共用できない部品が多く
修理する立場としてはそのあたりは気を付けなくてはいけない部分です。
お預かりしている「FT」は全体的に油切れで
動きの悪い状態です。
整備前は操作感の悪さを気にしなければ
何とか一通り動作はしている状態でしたが
このまま使い続けると近いうちに定番のミラーアップや
スローガバナ固着等が出てくるだろうなぁ。。。という状態でした。
加えてこれもペンFTではお決まりですが
露出計に光を分配するためのハーフミラーは劣化が酷く
特にファインダー視野下部には腐食部分が汚れのように
はっきり見えてしまっていました。
ハーフミラー現物を取り出すまでは
交換は状況を見て。。。と考えていましたが
取り出してみてやはり再利用はよろしくない状態だったので
交換で対応いたしました。

画像は一通りの整備が完了し
新しい油脂類が馴染むまで少し様子見をしている段階です。
装着されているG.ズイコー40mmF1.4レンズは
絞り羽根に油シミが見られ
羽根の動きにも粘りが見られたことから
羽根洗浄他一通りの整備清掃を行っています。
元々外観のコンディションの良い個体だったので
非常に気持ちよく使える状態になっていると思います。
うーん、やはりこの独特のフォルムはやはりカッコ良いですね!
部品取りの残骸が何台か残っているので
これをとりあえずまとめて1台の動作品にして
自分用に1台置いておきたいですね。
。。。と妄想するばかりで
なかなか取り掛かれないのですが。。。(笑)

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