日別アーカイブ: 2020年10月10日

オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は10月10日
私のようなじじい世代だと「体育の日」で
運動会でしょ!と思いがちですが
そもそも今は「体育の日」ではありませんし
10月10日でもありません。。。何だか寂しいですよねぇ(苦笑)
でも10月10日はそれだけではありません!
「ジュージュー」ということで
「お好み焼きの日」です!
制定したのは広島の誇る優良企業「オタフクソース」です。
やっぱりお好み焼きにはオタフクの「お好みソース」ですよねぇ
いやでも。。。「カープソース」も捨てがたいですよねぇ
こんなことを書いていると
「お好み焼き」が食べたくて仕方なくなります。。。
私はそば派なのでそばダブルでいつもいただきます。
これがまたキンキンに冷えたビールが最高に合うのです!
目の前の大きな鉄板で焼いてもらって熱々をヘラで
食べるのが定番で最高ですが
近所の小さなお好み焼き屋さんで焼いてもらって
持ち帰りでうぐいす紙(緑色の包装紙)に包んでもらって
家に帰って少し冷めたのを食べるのも美味しいのですよねぇ。。。
今どきさすがにうぐいす紙はもう少ないかな。。。
お好み焼きはね、その気になればこっち(都内)にも
お店がいろいろあるので食べに行けるのがいいですよねぇ
呉細うどんや呉冷麺だとそうはいきませんが。。。
今度の休みにはどこかでお好み焼きを食べて来よう!そうしよう!

さてさて

今日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
なんだかんだで一番コンスタントに修理依頼のあるカメラです。
毎月数台は修理しているような気がします。
今月としては1台目ですね。
軽量コンパクトな一眼レフのパイオニアでもあり
現在でもこのジャンルの一眼レフを代表するカメラです。
今となってはOM-1より軽量な一眼レフや
OM-1より機能が多く便利な上にコンパクトな一眼レフもありますが
やはりその質感や操作感は他の同ジャンルの一眼レフとは
一味も二味も異なると思います。
特にシャリっとした何とも言えず気持ちよい巻上感と
上品なシャッター音はOMならではといったところだと思います。
同時代に他のメーカができなかったサイズや重量、静かさを
実現しているわけですからやはり非常に独特な作りで
今となっては経年劣化で同時代の他の大きなカメラに比べると
少しばかり華奢に感じる部分も多いのも事実です。
とえいえ、基本的にはしっかりできているカメラなので
他のカメラよりも少し丁寧に扱い
少し小まめに点検を行い何かおかしければ
すぐに整備を行うということを徹底していただければ
それほど致命的なトラブルに見舞われることはないとは思います。
OM-1に限りませんが60年代、70年代のカメラで
さすがに使いっぱなしだと何らかの問題は出てきて当然だと思います。

お預かりのOM-1はかなり長い間使われていない個体のようですが
昔のことだとは思いますが整備された履歴はありそうです。
(プリズム腐食対策を行った形跡がある)
巻上の感触やシャッター音はそれほど悪くない印象です。
しかしながらスローシャッターの挙動がおかしなことになっていて
1/8、1/15でバルブになってしまいます。
何度か確認しているうちに1秒もバルブ+1秒になってしまいました。
これもOM-1でたまに見かけるトラブルで
シャッター調速部の爪の変形で爪がかからなくなり
色んな速度でバルブになってしまうものです。

OM-1はSSリングがマウント部にあり
調速部もスローガバナもミラー下の底部に配置されています。
これも他のカメラでは見られない構造ですね。

さらに露出計は全く動きません。
いつものごとく電池室関連のトラブルかと思いきや
今回は露出計本体内部で断線してしまっているようです。
露出計本体に直接電圧をかけても全く動きません。
こうなると露出計本体を中古良品に載せ替えることが
一番早く間違いがない対応ができそうです。
露出計を載せ替えてとりあえずは動作するのですが
まだ指針が不安定です。
お決まりのSW部の拙速不良のようです>
もちろんこちらも修理してやっと安定して露出計が動くようになりました。

シャッター幕軸や巻上部、ミラー駆動部の整備を
先に済ませてから露出計の修理を行っています。
とりあえず安定して動くようになったので
この後、プリズムやスクリーンをセットして
露出計指示値の調整を行っていきます。

OM-1は機械制御で比較的シンプルな一眼レフとも言えますが
修理・整備を行うとチェック箇所や調整箇所も多く
いったんトラブルを発見するとなかなか修理の大変なカメラでもあります。
それでも大抵のトラブルは現在のところ
中古部品等を使って何とか修理できることがほとんどです。
まだまだどこかの家の押し入れに眠っている
OM-1はたくさんあるのではないと思いますが
できるだけ多くの個体が現在でも
良いコンディションで元気に使われることになればいいですね。

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