日別アーカイブ: 2020年10月30日

オリンパスペンEE-3のカメラ修理

今日は「たまごかけごはんの日」だそうですよ!
もうこれを知った瞬間から
頭の中がたまごかけごはんで一杯になってしまいした(笑)
熱々の炊き立てご飯に生卵。。。
お好みの量のしょうゆを垂らす。。。
たったこれだけのシンプルな食べ物なのに
なんであんなに美味しいのでしょうねぇ。。。
そういわれてみればしばらく食べてないことにも
気づいてしまって
頭の中がたまごかけごはんでいっぱいのなです(笑)
今日の晩御飯は絶対にたまごかけごはんにしよう
でもここしばらくたまごかけごはんがご無沙汰だった理由が
ちゃんとあって
私、まだ脳髄梗塞の後遺症もあって口の中の
左半分で温度を感じることができないのですよね
で、熱々のものを口の中に入れて
「あつっ!」と感じるとついつい熱く感じない口の左側に
入れてしまい後で口の中がただれて酷いことになると。。。(汗)
散々暑い飲み物とかでやらかしているので
あまり熱々のものを避ける傾向があったのです。。。
まぁ、気を付ければ大丈夫だと思うのですが。。。
でも「たまごかけごはん」はやっぱり炊き立て熱々のご飯ですよね!
すごく気を付けて今夜挑戦してみます!(笑)

さてさて

今日は「オリンパスペンEE-3」のカメラ修理を行っています。
ハーフ判カメラと言えばやはりオリンパスペンシリーズが
一番にイメージされますよね。
やはりハーフ判の全盛期というと60年代になるのでしょうか
その頃はまだフィルムも高価で
(現在、再び高価になってしまっていますが(汗))
同じフィルムで2枚の枚数が撮れるというのは
やはり魅力的でハーフサイズカメラが各メーカーから作られました。
しかしながらフィルムもカラーの時代になり
2倍撮れるのはいいのですが高価だったカラープリント代も
2倍の料金になってしまい割高感が出てしまい
フルサイズカメラもコンパクトなモデルが出てきたことで
少しづつ衰退していきます。
80年代になると現像・プリントはミニラボで行うようになり
ハーフサイズに対応できない場合も多くなり
いつのまにかハーフカメラの生産も終わっていきます。
そんな中、ペンEE-3は数あるペンシリーズの中でも
最後まで生産が続けられたペンです。
デビューは1973年で生産はなんと1986年まで続けられました。
後から発売されたペンEFよりも遅くまで生産されたのです。
10年以降作り続けられたカメラということで
現存している個体の数は非常に多いですが
程度も千差万別です。

お預かりしているEE-3は一応一通りの動作はしています。
ありがちなシャッター羽根や絞り羽根の固着もなく
スムーズに動作しています。
ただし、露出計の精度に問題があり
ほんの少し薄暗い場所(ASA100・LV11前後・少し暗めの日陰)に
レンズを向けるとすぐに赤ベロが出てシャッターロックとなってしまいます。
ASA100でLV8だと赤ベロで正解なのですが
LV9まではシャッタが切れてくれないと不便だと思われます。
(。。。特に今はフィルムの性能も良いので
少々光量不足だとわかっていても強制的に切ってしまえば
何とか写る場合も多いのですが。。。)
実際にオート露出を測定してもかなりオーバー気味です。
絞り制御は調整で何とでもできるのですが
根本的にセレンが弱っていて露出計の振りが足りないようだと
もはや調整ではどうにもなりません。
分解して露出計の振りを調べて判断するしかなさそうです。
動き自体はそれなりに動いているのですが
やはり長年眠っていた個体らしく
レンズにはかなりのカビが発生しています。
さすがにこれは撮影にかなり影響のあるレベルです。
もちろんしっかり清掃してクリアにしたいと思います。

心配されたセレンの状態はさすがに若干起電が衰えているものの
使えないというレベルではありませんでした。
このくらいであれば露出計側の調整で
適正露出を得られるレベルになると思います。
赤ベロ動作のタイミングも正しい状態に持って行けそうです。
レンズは清掃の結果、見違えるほどクリアになりました。
こういう場合、カビ跡が残ることも多々あるのですが
今回はそういうこともなく非常にクリアです。
ご依頼者様は来年の成人式で使いたいとおっしゃっていましたが
フィルムカメラ自体が初めてだそうなので
なるべく早く納品してすこしでも成人式までに
たくさん撮ってもらって慣れていただければと思います。
フィルム装填さえしっかりできれば操作自体は簡単なことが
ペンEEシリーズのセールスポイントなので
きっとすぐに慣れていただけると思います。
ステキな写真をたくさん撮っていただきたいものです。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。