日別アーカイブ: 2020年10月24日

オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「マーガリンの日」なのだそうですよ。
マーガリン、元々はバターの代用品として作られたものですが
今やトーストにはマーガリンのほうが
普通に合うような気がしますねぇ
スーパーとかで手に入りやすいのは「ネオソフト」ですか。。。
実は私は昔から「ラーマ」派なのですが。。。(笑)
バターとの違いは原料が牛乳なのか
動植物系の油脂なのかというところですが
厳密には油脂含有率が80%以上のものがマーガリン
80%未満のものがファットスプレッドと呼ばれていて
日本で一般的にマーガリンとして売られているもののほとんどが
ファストスプレッドなのだそうです。
まぁ細かいことはともかく害がなく美味しければいいのですが。。。
(マーガリン類はトランス脂肪酸問題もありますが
ここで触れるとキリがないのであえて触れません)
小学校の給食に銀紙に包まれたマーガリンがパンについて出ていましたが
私、子供の頃からやたらとマーガリンを大量消費する人で
あの四角いマーガリン、一口分のパンでなくなっちゃうのです。。。
今でも朝、たまにトーストを焼くと大量にマーガリンをつけてしまいます。
こんなだから太るし血糖値も上がるのですよねぇ。。。
でも美味しいと思っているものはなかなか勝てない。。。(笑)

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
一時期ほどの多さではなくなりましたが
やはり毎月コンスタントに
数台は修理・整備を行っているカメラです。
はっきり数えたわけではありませんが
年間で見て圧倒的に修理台数の多いのが
このOM-1だと思います。
それだけ現在でも使っている方が多い人気カメラということですね。
毎回書きますが軽量コンパクトな一眼レフというジャンルを
一番最初に開拓したカメラだと思います。
さすがにこのサイズと重量を実現するために
いろいろと工夫がされていて独創的な構造の部分も多く
正直言って少し華奢な部分があるのも事実です。
そのため例えばニコン一桁機あたりと比べると
少しトラブルが多く、そのため修理依頼が多い。。。ともいえると思います。
ただ、それも登場から数十年経ち
経年劣化の部分が多く、定期的にきちんとメンテナンスや点検を行っていれば
基本的にはトラブルの少ないカメラだと思います。

お預かりしているOM-1は先幕・後幕の
幕速バランスが大きく崩れていて
高速シャッターの精度に問題がある状態です。
1/1000だと後幕が走行中に追いついてしまいそうで
測定器で何度か測定していると何度かに1回は
走り終わり付近で後幕が追い付きシャッターが閉じてしまいます。
当然、この状態で写真を撮ると写真右端が黒くなってしまいます。
先幕の幕軸が汚れ等で動作不良を起こしている状態です。
露出計は動作していますが少しオーバー気味といったところです。
OM-1といえば定番のプリズム腐食は今回はありませんが
(ずいぶん昔に処置済みのようです)
接眼レンズの曇りが酷い状態です。
接眼レンズは大抵の一眼レフの場合、いわゆる合わせレンズで
2枚のレンズを接着して作られています。
その接着部分が剥がれてきてしまうためにクモリガ発生します。
いわゆる「バルサム切れ」と言われる状態です。
OMもそうですがコニカの一眼レフも
よくバルサム切れで接眼レンズが曇ります。
これは清掃してもクモリは取れないので
中古良品から接眼レンズを移植して対応します。
OM-1の場合は接眼レンズ枠ごとの取り外しができないので
(接眼レンズ枠がスクリーン枠等と1体でできているため)
接眼レンズ枠に接着されている状態から剥がさなくてはなりません。
個体によりますがこれがなかなか大変です。

他、巻上機構部、ミラー駆動部等々
一通りの整備を行い完成です。
高速シャッターの精度は全く問題ないレベルになり
巻上フィーリングもお預かり時よりも
随分スムーズになりました。
ファインダーは接眼レンズがクリアになったこともあり
整備前とは雲泥の差で見やすくなりました。
この状態であれば快適に撮影を楽しんでいただけれると思います。
上品なシャッター音同様に
繊細な部分の多いカメラです。
構造自体はシンプルですが
整備難易度は意外と高いカメラだと思います。

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