日別アーカイブ: 2020年10月15日

キヤノネットQL17G-Ⅲのカメラ修理

今日は「きのこの日」だそうですよ。
さすがに知識がないので山に行って
取ってきたりはしませんが
普通にスーパーでもいろいろなきのこが並んでいる季節ですよね
国産マツタケにはなかなかご縁がありませんが
栽培され安定した供給のあるものとしては
シイタケ、マイタケ、エリンギ、エノキ
ヒラタケ、ナメコ、ブナシメジ。。。
このあたりは普通に簡単に手に入りますよね。
お鍋にも良い季節になってきましたし。。。
私は個人的に「ホンシメジ」が好きなので
またどこかで探してこなくては。。。
少しお高いですがマツタケに比べれば全然リーズナブルです。
しっかりした大きさがあるので
素焼きでも美味しいですし、おひたしや天ぷらでも良いですねぇ
どこか近所で売っていないかな。。。
なかなか見かけないのですよね。。。
そういえば子供の頃は「シイタケ」かなり苦手でした。
お酒(日本酒)飲むようになってから
大好きになったのですよねぇ。。。今思えば何故苦手だったのか?
お鍋にシイタケは欠かせないアイテムですよねぇ
あぁ今夜は鍋にしようかな。。。とりあえずシイタケ買って帰ろう(笑)

さてさて

今日は「キヤノネットQL17G-Ⅲ」のカメラ修理を行っています。
G-Ⅲの修理はちょっと久しぶりですね。
社会現象になるほど大ヒットした初代キヤノネットから11年余り
1972年に発売されたこのG-Ⅲがキヤノネットとしては
最終モデルとなりました。
初代に比べると随分コンパクトになりました。
それでもF1.7の大口径レンズを搭載し
露出計受光体はCdSに変わりましたが
初代と同様にシャッタースピード優先AEを装備し
露出計はオフとなりますがマニュアル露出も可能と
初代のコンセプトがそのまま引き継がれている部分もたくさんあります。
その名の通りQL(クイックローディング)も搭載し
フィルム装填も簡単にできるようになりました。
余談ですがG-ⅢのQLはカウンターが「1」になるまでは
レリーズボタンを押さなくても(シャッターを切らなくても)
一気に4回巻き上げることができます。
コンパクトさと使いやすさは初代に比べると格段に進歩しています。

お預かりのG-Ⅲは一通り動作はしています。
しかしながらキヤノネットシリーズ共通で
よく見られる絞り羽根の粘りが若干見られ
オート時にうまく制御できていないことが確認できています。
絞り羽根の動きが粘っているということは
一見普通に動作しているシャッター羽根にも
多能なりとも粘りがあって当然と思います。
やはりこの辺りは機械的駆動部も含めリフレッシュが必要だと思います。
この時代のいわゆるコンパクトカメラは
裏蓋の遮光を大量のモルトで行うことが多いですが
G-Ⅲも例外ではなくその大量もモルトが劣化でボロボロになり
フィルム室はなかなか悲惨な状態です。
もちろん一度キレイに除去して貼りなおします。
レンズのコンディションはそれほど悪くはないですが
やはり前玉のコーティング劣化によるクモリが若干あります。
これはニューキャノネット系の定番ですね。
できる限りの清掃を行いますがコーティング劣化は直らないので
若干のクモリは残ります。
ただ今回は実際の撮影にはほとんど影響ないレベルだと思います。
ファインダーは汚れ・クモリが酷いですが
こちらは問題なくクリアになりそぷです。
露出計を駆動するのはもともとは水銀電池(MR9・1.3V)ですが
今回は電圧無変換電池アダプタを使用する前提で
1.5Vで調整しなおします。
以前にも書きましたが電圧変換型アダプタをQL17G-Ⅲで使用すると
抵抗が干渉してバッテリーチェックランプが点灯しなくなります。
それを避けるためにも今回は1.5Vで使用するように再調整します。

まだ上下カバーを外しただけの状態です。
まずはシャッターユニットや
オート機構部の整備から行っていきます。
ブラックのG-Ⅲ、カッコ良いですね。
中古市場だとシルバーの倍近い価格がするのですよねぇ
修理する立場からすれば
シルバーもブラックも変わりはありませんが。。。
でも他のメーカーに比べても
キヤノンはブラックが似合うような気はしますね。
やはりF-1がブラックのみの設定だから
イメージが植え付けられているのかな(笑)

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